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2015年7月10日(金) 久々に茶園施肥の事等を話させてもらいました、満足

●本日は、静岡市大川地区の茶農家さんの研究会の場で、施肥の話してや、と言われて。久々に土壌肥料の話を自由にさせて頂きました(元土壌肥料屋としてはこんな申し出は嬉しい以外の何物でもありません)。1時間半程度、パワーポイント使って、言いたい放題の独演会。施肥の在り方の疑問や、最近の思いを含めて。最後は、私の話は半分で聞いて、とりあえずやってみましょう、というまとめ。
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□こんなレジメで、こんな出だしから一連の話をさせて頂きました。その後の意見交換でも色々と御質問頂き、興味を持って頂けたのが嬉しかったです。今の時代、何かやるしかないのですよね。考えて。
●その後、出席者持ちよりの今年のお茶を評価し合って。山のお茶らしい方向性。あるいは新たな在来種への取り組み等。その後の意見交換でも、色々な思いが聞けて勉強になりました。
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□持ち寄ったお茶の互評会。在来等面白いお茶もありました。
●このブログでは珍しく(というか初めて)、お茶の製造に関する質問があり、それがまた私の一番遠い所に置いてある製茶機の精揉機についてで、困ったなぁ、と思ったのですが。質問の内容は、精揉機で、締まりのあるお茶、緩いお茶がつくれるか、というようなものでしたが、個人的な思いの中では、昔の揉み方(精揉機でお茶をつくるという中揉機が上乾き乾燥機の時代の揉み方)では、精揉機における加重圧分銅の掛け方や回転の使い方で大きく、精揉出製品が変ったんだろうなぁ、と。そのため、精揉機の前には製茶の先生と呼ばれる方々陣取って、時間を掛けて掛けて(1時間半~2時間)お茶づくりのテクニックを競っていたのですが、今の時代は、粗揉機で、そして中揉機できっちり揉み込む事で締まりのあるお茶をつくる(中揉機の進歩が大きい)のがトレンドだと自分は思っています。その意味でいけば、精揉機は、形状整え機(真っすぐにお茶を伸ばして、乾燥を進める機械)だと認識していますが、そのための試行を今年、現場で色々やらせてもらって、半分正解、半分?という状態。まだまだ奥が深いのがお茶の製造の世界です。答えは常に五里霧中、目指すべき頂上が見えない、でもまだ上に行くしかない、そんな感じです。
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□今年の精揉機製造の場面。意識したのは粗揉機、中揉機における揉み込みの強化と細く尺のあるお茶をそのまま伸ばす事をこの精揉機という機械でやらせてみたい、という試行。
●そんな事を思いながら書いていると、「品評会は規格品づくり技術」と書かれている文章にふれて、なかなか?な意味合いで。毎年、毎回違う生葉でどうやって画一的なものがつくれるのだろう?と不思議に思うばかり。品評会茶製造に限らず、お茶の製造においてやっている事は、その茶葉が持つパフォーマンスを茶葉との会話の中で最大に発現させる事であり、結局、何だかんだ言っても茶葉以上のものにはならない、という事で。逆に言えば、最良の茶葉があっても、それをグレードダウンさせるのであれば、それは製造のミスという事になる訳で。更に言えば、現状の製造技術は完成技術だとは思っていないという思想の下、様々な試行を行い、一歩でも二歩でも今まで以上に茶葉そのもののパフォーマンスを発揮できるような方向に持っていく技術を構築したいと思っている訳で。おそらく審査におもねる製品づくりをしている≒規格品、という事を言いたいのだろうなぁ、とは思うのですが、おもねても、結局、お茶並べれば、産地の顔がはっきりと見えてしまう中では結局、茶葉のパフォーマンスで審査員を納得させる事しかできないのが品評会審査だと思っています。その中にはおそらく審査員の嗜好が左右する部分もある訳ですが、それを踏まえて、毎年の審査結果を解析し、その中で、更に積み上げられるもの、あるいは新たに検討し試行しなければならないもの、得る事が自分の中での糧となると感じています。
●と書いてきたけど、品評会にこだわる理由はなく、最高のお茶≒品評会茶、ではなく、品評会茶製造に関わる事が、最高のお茶づくりに近づく一手段である、という事。そして最高のものにはいまだ出会えず。自分の中ある物差しが伸びる様なお茶に出会いたい。素直にそのお茶に感動して、次に、それを創り上げる技術を構築したい。天・地・人により構成されるお茶、一生の間に果たして出会えるのか。
●しかし、そのためにも既存技術に停滞することなく、上を目指す事は決してマイナスにはならないし、その試行が次へ進める道を開いてくれる事をおもうばかりの日々。
●明日はお休み。明後日は、紅茶づくりを見学だぁ。
●今日の一冊。太田和彦[著]『宇和島の鯛めしは生卵入りだった』【2015年,㈱集英社,\570+税】。酒飲み伝道師の著者の飲み食べ歩きエッセイはたまらなく、酒飲みたい感を助長します。今回もこの本を購入してしまったのは、やはり飲み行きたいからだ。
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[ 2015/07/10 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

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