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2015年5月6日(水・祝) ゴールデンウィーク最終日? 山の茶工場を回る、なり。

●【昨日の続き】点滴施肥試験「おくひかり」。製造終了後、早速、町産業課のS室長と審査飲みしたのですが。尺あり過ぎて、審査茶碗にも入り悪い。でも、細いよなぁ、と。そして香気確認して、おくひかり?これ何?て感じの香り。そして、香気審査した碗ですが、そのまま味を見ると、おくひかりらしい渋味が走るのですが、その後の口中に残るのは、甘味、いやうま味、ダシ、アミノ酸、まとわりつく感じ。S室長と顔を合わせて、これ違うんじゃねぇ、とEYEコンタクト。
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□この写真はいい。これは細いよ。ハサミ刈りの3葉以上、10a収量350kg(3ホイロ平均では250kg位で摘みました。最初が350kg以上出ていたという事)のお茶ですからね。審査は農林業センターのH谷君も参加。感想が、甘いっすね、と。
●そうするとS室長が、低い湯温で急須で出して見よう、と。方瓶で淹れてみたのですが(ますます入りきりません)、この味は、昔の記憶にある、久しぶりに、そうトロミのあるお茶、アミノ酸、ダシのような味わい。あー、こんなお茶できるんだ、と二人で嘆息。S室長が持っていた田野口のおくひかり、を比較で飲んでみたのですが、こちらは、おくひかり、という香味。まったく違う味のつくり。いやぁ、ちょっと感動です。
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□急須に入らないお茶、というのも売りになりますね、という話をして。水色も透明感のある黄緑色に。この水色で白濁している訳でもないのに、この味わいは何?という感じです。
●あとの2ホイロも乾燥上がりで試してみました。外観形状はあとの方がいい。そして、この形状での2ホイロ目はすごい、の一言。これは、H谷君が揉んだので、町品出品をさせよう、という事になっていたのですが、ちょっとこのお茶の使い方の戦略を考え直しても、というような話で、喧々諤々やってしまいました。とりあえず、荒茶でいいので一煎茶パックをつくって、茶農家、茶商に飲ませて、喰いつきを見る。どうしたらこんなお茶、という興味を抱かせる、そうしたら、次のステップへ進める、等等。
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□H谷・作、2ホイロ目。やっぱり、1ホイロ目より芽合いがいい。これが乾燥上がりの荒茶段階だから。
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□3ホイロ目。尺部分がありますが細ヨレです。水色、いいなぁ。
●外観については、川根茶だから、地名農林業センターの機械だから、と分からなくもない事なのですが、この味はやはり点滴施肥効果、だと思う、これだけ飲んで違うのだから。惜しむべきは、対照処理がない事、収穫製造までの茶芽の生育に対する追跡調査がない事(私が4月に全く、おくひかりほ場、を見れてない事)、等等、思うところはありますが、手法として方向性としてあり、だと確認します。
●とはいえ、町産業課のS室長には、これは秘匿事項ですか?どこまで情報開示可能ですか?と確認。S室長は、技術的にはできちゃう事だし、それをやるかやらないかで言えば多くの人はやらないから、秘匿でなくていいんじゃないの、という感じ。それに、今回の地名のおくひかり、ではこうだけど、他でやったら全く違う結果になるかもしれないし、やぶきたではどうなの、という話もあるし、実際はやってみなくては分からないよね。地名でも来年、再来年と継続してやってみる必要もあるし、というような。
●私は、そうですね、とその場では答えたのですが。ただ、おそらく、S室長はそこまで分かってないと思うのですが、試験場で土壌肥料やっていた人間にとっては、今回の結果は本当に衝撃で。ここまであからさまな違いが結果に結びついた処理は、想定してなくはなかったけど、想定以上。やはり、新芽の直接転流の可能性や濃度プレス、あるいは生育フェイズの変化に伴う資材の影響。そして、新芽の粗揉製造での工程変化における水分状態とその感覚形態の違いは、どこまで吸収し、どこに吸収されたものが配分されているかの示唆。そして、トロミと表現する味わいへの影響理由。アミノ酸だけの問題なのか、等等。いやぁ、まずいっす、これは。
●とはいえ、確かにS室長の言うよう、この情報に喰いつく人がいるか、と言えば、多分、いないだろうなぁ、と。それだけ茶業関係者の意識というか質が下がっているんだよなぁ。でも、FBで最低限の情報発信だけはしてしまおう。この外観だけでも十分価値ありですから。この尺伸び形状は別の意味で活かし方があるんだよな、という話でも盛り上がってしまいましたが。
●さて、今日は、清水の山の工場をグルグルとして、そんな話をしてこよう。お茶づくりの邪魔をしない程度に。[7:55]
●清水両河内地区の茶工場、奥の茶工場はまだ始まって間もないところも多く、最盛期の忙しさは明日から週末土日にかけてかな、と感じました。行った先々では色々と話をしてくれる方も多く、行ったかいのある巡回となりました。
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□清水区中河内の農事組合法人C中K。先日行った際はまだ始まっていなかったのですが、今日は開始4日目との事。粗揉⇒揉捻⇒粗揉⇒揉捻⇒中揉み機という変形ラインがどう動いているのか興味から行ったのですが、茶師をやられている若い職工さんが色々内情を含めた話をして下さいました。やはり現場で話を聞くのは大事。
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□清水区大平のY本園。ちょうどY本Hさん御夫妻がいて、お話を少しして、お茶さわらせてもらったりしました。いい感じで揉んでいて。写真の茶葉は覆い下ハサミ摘み。10日程度掛けたとの事で、色は本当に濃緑でした。大平のお茶、元々色目いいからなぁ。
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□こちらは同じく大平のY川農園さん。荒茶のサンプリングをお願いしていて、その確認と園主のY川君と茶葉の状態等について意見交換。乾きやすい感じ、との事。お茶はまだまだこれからのようです。
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□清水区河内にあるYよ園さんへ。ちょうど園主のY崎君が昼食時だったのですが対応してくれて。工場と昨日と今朝揉んだお茶を見せてくれました。今朝揉んだお茶は一晩置いたので、ちょっと揉みにくかったというような話だったり、中揉の玉解きに回転数を落として等、こちらとしては楽しい会話をさせて頂きました。あと手摘みを2-3日やってからハサミ摘みとの事で。揉んでいる間に一度工場へと約束して。ちなみに写真左のお茶が昨日揉みで仕上げ調整終わったもの。右が今朝まで置いてから揉んだお茶との事。そして生葉は手摘みの生葉。これから蒸しを始めるとの事でした。
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□清水区西里にある茶工房へ。H好園のJ君、H香園のH川さん、S声園のTさん・D君、S山園のS君、そしてY津さんとO沢さんもいて、ほぼメンバー勢ぞろい。お茶揉みの邪魔をしない程度に話をして退散。中の写真を撮り忘れ茶工場外観のみ撮影しました。
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□清水区布沢にある㈲G。役員の方々はいなかったのですが、S社長からいつ工場きてもらってもいい、て言われてます、と工場に入って、製造状態を見学。先ほどのCとのラインの違いを確認したかったのですが、動いているのを見て初めて納得。この形はありだな、と思いました。
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□そして、清水区茂畑にあるSきり園へ。ここでは昨日つくったお茶を示して意見交換。このようは方向性の取り組みはあり、との回答をもらい、今後のまた打合せを、という事に。このお茶の説得力は凄いと思う。下手に町の贈答用等に使わないで(どうせ無料でもらって味もわからないような人に飲まれても、何の意味もないし、と心の中で思っている私)、生産・販売につながる人に飲ませ理解してもらう必要があるのでは。それも早急に、と思っています。土壌肥料屋としても早急にN村さんと統計飲み会して、これについての意見交換しないといけない、と。このお茶、試験の成功結果の証拠品として全部欲しいなぁ。
●ゴールデンウィーク最終日、仕事ではなくプライベートで回った茶工場巡回でしたが、行った価値はあったなぁ、と。明日から平常勤務。木金はジム仕事に徹する必要があるようですが、また今週土日は、お茶揉み絡みで川根と両河内へ。楽しい事だけやっていたいなぁ、というか、新しい武器、アイテムを手に入れたので、それを理解してくれる人達と話がしたいなぁ。声掛けてくれないかなぁ。
●そんな事を思い思いの一日でした。ゴールデンウィーク終了。
●今日の一冊。ビッグ錠[作]牛次郎[原案]『スーパーくいしん坊①』【1999年,中央公論新社,\552+税】。「包丁人味平」のコンビが描いた対決グルメ漫画の先駆的コミック。これは全2巻の文庫本版だけど、コミック版①~⑨があり、そのうち、何冊かは書棚にあったりする。まぁ、こんな料理をこんな風につくるの、という如何にもな感じなんですが、料理が対決になる、というのがこのコンビが始めた事なんだろうなぁ、と思う(「ミスター味っ子」も、もちろん「美味しいんぼ」も後発です)>くだらないけど、面白い。また描いてくれないかな。
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[ 2015/05/06 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)