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2014年9月9日(火) 静岡県茶品評会出品茶入札販売会に行くno巻

●今日は静岡茶市場で行われる静岡県茶品評会出品茶入札販売会へ行ってきました。品評会審査は行われていたのですが、販売会が行われるのはH23以来の3年ぶり。今年は、川根本町の川崎好和さんが普通煎茶の部ので一等1席、農林水産大臣賞を受賞されましたし、来年度に向けて他産地のお茶の確認、と川根本町出品茶との比較を。それに行くと各産地の出品者の方々がいらしていて色々な話を聞けたりして。
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□手揉みの入札販売会も同時に行うため、会場一杯にお茶が並んでいて壮観です。そして、多数の方がお茶を確認。出品者から茶商から関係機関から。本当は入札する方が一番にお茶を見なくてはいけないのですが。そんな事もあり、自分は遠慮して後ろから。見知った県内外の茶関係の有名人もたくさんいらしています。
●とりあえず、川根本町出品茶の状態とその他産地のお茶の状態を確認します。お茶には手を触れないで下さい、とのキツイ指示が出ているため、視認とせいぜい荒茶香気を嗅いで確認するだけしかできないのですが、これが意外と色々な情報が拾えるんですね。
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□川崎好和氏の一等1席の農林大臣賞受賞茶
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□左から、一等2席の天竜太田氏、一等3席の春野栗崎氏、そして一等4席の相藤園相藤裕次氏。
●一つは、外観色沢は結構様々、だなぁ、と。一方で上位茶の拝見盆の中での揃いは均一。外観点が下がるにつれて、ばらつき、雑感が強くなる。そして、あまりに仕上げ風な細かいお茶は撥ねられた感。パッと見の尺ありと揃いは重要と感じました。ただ、尺を強調するあまり、茎尻がつぶれて、雑感が出ているお茶もあり、「細よれで尺があるお茶」という視点は外せないと。
●香気については、川崎氏と相藤氏のお茶は荒茶香気でも「山の清涼感」を醸し出していて、個人的には秀逸だな、と感じました。春野の栗崎氏のお茶も同系統。ただ、ちょっと違う感じ(萎凋?寂を感じるような香気?)を受けたので、それが何か気になりましたが。栽培管理が違う? 天竜の太田氏のは、やや火香を感じさせるもので。今回は入札会のため参考出品茶が並んでいなかったのですが、川根の参考出品茶が外観からの流れでかなり上位にあったため、今回の「山の香気」を全体でも評価する形になったのかな、とは思いました。O氏は「俺のお茶の方が味は絶対にいい。全品に合わせて火がやや強くなったがそれで点数を落とす審査が、・・・」と色々とおっしゃっていましたが、個人的には、どっち、と言われたら、川根の香気を選ぶなぁ、と荒茶香気を確認した時には思いましたが。
●特に上位の4点での川崎氏と相藤氏。両者だけ比較するとやや違いを感じるのですが、その他2点との比較では、両者揃い踏みで、まさに「THE 川根茶」という出来具合で、いいなぁ、と思いました。
●コンサルのY氏は、俺は天竜のようなつくりが好きだ、今の川根は仕上げでつくり過ぎている、蒸しはもっと若くしなくては、というような話をされましたが、個人的には、天竜とは生葉の質が違う、仕上げは抜きに徹しているだけで決して刻み混ぜはほとんど考えない(他の出品者も、これは頭、トビの刻みで調整をしてどうのこうの、と川根のお茶を見て言っていましたが、やっぱり他の産地は普通に16号では抜けないんだなぁ、と。それって、やっぱり、お茶揉めているのかな、と思ったりもしたのですが)、蒸しは適蒸しで今回のようなある意味ギリギリの山の香気につながるなら、下手な秒数若蒸し(蒸しは胴通過時間が命、と思っている方がまだまだ多くて。秒数だけなら川根は6寸蒸し機で25-35秒。普通蒸しだ)に移行する意味は全くない、と。
●ただ今回の全体傾向としては、尺は重視されるのは間違いないので、細よれ尺ありのお茶づくりのために、お茶に合った篩の仕上げ茶調整をしていかないといけないとは感じました。また、香気については、今年のでいいんじゃないかなぁ、と個人的には思いましたが(ただ、その香気で全品では下げ下げされてしまったのですが)。
●今日の川根出品茶を全体の中で見て、やはり、川根茶は川根茶だなぁ、と感じました。もちろん、各お茶によって、これから更に上に行くための改善点はありますが、価値あるお茶が並んでいると。
●来年は静岡大会。色沢による外観マイナスがない中では、やはり形状の細よれと伸び尺、そして拝見盆の中での揃いのイメージが外観満点のための必須だと判断されました。その後の内質は、県品なら、やはり香気傾向で外観満点及び-1点にどれだけ産地のお茶をぶっこめるか、という事になるのかと思いました。その後はまた色々と技術的な事も含めてやり方があるのですが。
●いい勉強になりました。来年度は対川根茶かもしれませんが、製造についてこんな理解ができるようになったのも、川根茶のおかげですし、大きな感謝があるばかりです。
●そして、午後は川根の役場へ戻って、明後日の町品の展示販売会の準備に追われ。会場も一緒ですが、今日と同じくらいの人が来て頂ければ嬉しいのですが、お茶の出品数は1/40位なので。ただ、お茶の質は今日の出品茶にも負けない位のモノですから、是非足を運んで頂きたいものです。
●車の通勤に疲れてます。車間距離を詰める努力も気持ちもない位。やばいかなぁ。
●今日の一冊。陳舜臣[著]『中国傑物伝』【1994年,中央公論社,\700税込】。中国の歴史に興味がある、というより、人が好きである。人の生きざま、思い、そしてそこから紡ぎだされるモノ。張良であり、曹操であり、子貢であり、そして国が、歴史がつくられる。もっともっと色々な思いや知に出会いたい。そんな意味で、本は人生である。
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[ 2014/09/09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)