●五月最終日。久々に土曜日休んでる、て思った。土曜の休みは3月以来だぁ、と改めて思う(3月30日)。 ●今日明日は品評会出品茶の調整作業が行われているのだが、私は不参加。本当は審査会への出品茶が見られるniceチャンスなのだけど、さすがに。土日の連休も今年度は初。五月は結局、半日休暇も含めて4日休みをもらいました。川根へ足を運ばなかったのは3日かぁ。 ●そして何をしているといえば、寝倒してます。ゴロゴロしながら本を読んで、そのまま寝て、また、・・・、の々。眠い。暑いけど眠い。五月の初休みの時ほどではないけど、やはり心身の状態不安だろうなぁ、と。夢見もよくなく、何だかな、ですが。その間ににわか雨があったりと変な天気だったようですが。 ●そんな中で、先日作った萎凋・発酵ミニ試験茶芽を淹れて飲んでみました。短萎凋、長萎凋、そして+発酵を、それぞれ「かなやみどり」「香駿」「べにふうき」でやってみたのですが、萎凋のみではやはり水色は出ない。でも、やさしい萎凋香とやさしい甘さの飲み口に。もう少し焙煎香味を強くした方がいいか、なぁ、と。そうすると殺青段階か、最後の乾燥時間の延長か。それも、また試験。+発酵のべにふうき、水色は出ていたけど、香味が今ひとつ。特に香りが弱く、味わいは渋味が出てべにかな、という感じに。これも又、萎凋と発酵のバランス、あと使用する品種の検討が必要かなぁ、と。 □かなやみどり。短萎凋での乾燥でしたが、かなやのミルクぽさが弱く出ている感じで。殺青は出来ていましたが、やや青みが。もう少し、仕上げ火を強く入れた方がいいのかも。水色、本当にわずかに黄色がさしてる位。淹れ方もまた検討だなぁ。 □香駿。やっぱり、この品種はいい、と思う。強めの萎凋だったため、香駿らしさは強調されていて。でも、やはり、もう少し強い仕上げかな。水色も透明なんだけど、香駿特有の青みがさして。それに何にしても乾燥茶芽が細くなるのは特徴です。やっぱり使う品種だな。 □べにふうき。ちょっと頑張って萎凋+発酵をしてみましたが、紅茶にする処理ではないので。香気が今ひとつ。やはり本物発酵にするには酸化反応を強調する処理を加えないといけないなぁ、と。味わいも、べに特有の渋味が残っていて、やや飲みづらいし。水色はいいんだけどね。 ●もう少し検討を進めようと思ってます。でも、ミニ試験が可能なシステムなので、面白いちゃ、面白いです。結局、品種頼りにならないようにしないといけないけどね。 ●今日の一冊。池波正太郎[著]『梅安料理ごよみ』【1988年,㈱講談社,¥440税込】。著者の本は、小説は読まないのですが、この系の味わい本は全て読むという偏った心酔者で。何というか、美味しそうに主人公達が食べる語り口がいいんですね。そして、この江戸風味を楽しみたくなる。美味い、という言葉が響く。そして読み過ぎてカバーがグダグダになってしまっている、という事実。
●本日は朝から地名へ直行し、品評会調整作業。篩での抜き作業を繰り返しながら、お茶の仕上げ調整というものに思いをはせる。結局は揃いなんだなぁ、と。お茶を製造する時も、飲んでもらうために仕上げる時も、ばらつきをどう収束させ調整していくかが重要だという事で。 ●篩作業、作業に熱中してしまい写真を撮る余裕というか、頭が回りませんでした。本日はM島園K崎さんの全品出品茶の篩調整と、町品評会出品の2出品者のお茶で実施。町品出品茶はハサミ摘みなので、番手を若くして抜きましたが、良いお茶になりました。 ●その作業の隣室では、全品出品のH中園の最後の仕上げ調整作業が行われていました。篩作業が終わってから、そちらの作業の管理お手伝いをして。それは写真に撮ったのだ。 □作業前のお茶 □作業で除かれたお茶 □作業後のお茶 ●そして、それを再火して、出品スタイルに袋詰めしました。
□棚乾で乾燥中。 □そして仕上がりを拝見盆に。これが今年出品されます。 ●お茶の変化を確認できる作業で勉強になります。それに回し篩、いまだに上手くできないし(>_<)。不器用の極みです。 ●棚乾火入れの時にJAのN島君と今年の製造の話等をしていて。まだまだ解明しなくてはいけない事はあるけど、大筋では形ができあがってきたのかな、という感じの落とし? 個人的には来年度は多分関われないので、そんな意味で課題の追求は継続してもらいたい、とお願いする位しかできない訳で。 ●その後、役場へ戻って、夕方、S室長の同級生茶農家のT畑さんが来られて、色々と話をされていて。その際に、萎凋や発酵、施肥の考え方等の話をチョコチョコっとさせていただいたり。お茶、結局分かっているようで、よく分かってない、という事なんだよなぁ、と。 ●そんな意味で二番茶期にまた色々と勝手な試験をさせてもらう予定。せっかく自由度高く使える施設等あるので、場の活用を積極的に行わないと。幾つになっても、分からん事を、色々仮説たてながら検討していくのは楽しいもので。 ●明日、明後日は久しぶりの土日連休。土日って休みだったんだ、と3月以来思うところであります。公務員?のはずなんですが。月曜日は健康診断、・・・、メタボ、・・・、今更だし。健康診断終わったら、そのまんま茶の秘密兵器Eを使った検討をまた少しやる予定。とりあえず、手法構築。 ●今日の一冊。阿刀田高[著]『ミステリーのおきて102条』【2000年,㈱角川書店,¥629+税】。著者のミステリーは大好きで。なぜならショートショートだから。結局、星新一病から抜け出せず大人になってしまいました。でも、面白ければいいのさ。そんな意味で仕事の手の内をさらす、みたいなこんな本も逆に著者の懐の深さを知る機会にもなり、また楽しです。
●本日の頭の中は、朝からやはり「茶芽のまんまのお茶」づくりにいっぱいで。単純な人間で、目の前の事しか考えられないのだ。 ●朝から地名へ寄って、品種園みて、お茶の芽摘んだり。それを萎凋させたり。 □まだまだ色々遊べそうな品種園(-_-)/~~~ピシー!ピシー!。不遜な言い方でした。試験をやらせて頂きます<(_ _)>。 □釜炒り試験に使用させて頂いたべにふうきの園からたんと遅れ芽が出てたので、それを手摘みさせていただきました。20芽程度。一芯1-2葉摘み、ぜいたくです。 ●そして秘密兵器E(世代的に秘密兵器とか、秘密基地とか大好き)をセットし、でも事務があるから役場へ移動。そうしたら、またまた交通事故獣に遭遇してしまいました。今日のはちょとまずいくらいにグロいです。ウサギさんでした。 □衝撃緩和のため小さく掲載。 ●事務仕事を1時間くらいで片付けて地名へ再度戻るつもりだったのですが、次から次にやらなきゃ仕事があって、結局午前中いっぱいは事務机にへばりつきでした(>_<)。午後はたまりにたまっている代休(五月だけで9日)を使って、お休みで地名へ移動。 ●とりあえず、Eの設定条件の検討(殺青&乾燥)と萎凋させない即摘み茶芽の乾燥が可能か、を確認。 □とりあえず、摘んできたのが、第一段階でこんな風になって。 □最終的にはこんな乾燥になって。芽はこんな感じで。光の加減で黒く見えますがもう少し明るいです。 ●この時間が通期で15分。そしてそれをお湯で戻すと。 □こんな芽がこんな風に戻ります。摘んだ芽そのままじゃん。 □水色でませんね。味も、ちょっと青臭みある(殺青足りんか、乾燥弱いか)。飲むならもっと火を入れないとダメだな、という感じ。 ●それに対して、さやまみどりをガンガン萎凋&発酵処理させてみたのを淹れてみましたが。 □こんな茶芽が、こんな風に戻ります。 □水色はちょっと濃い半発酵という感じ。味わいは、・・・、中途半端。紅茶失敗した時の感じかな。変なもっさり感が残っている感じで。まぁ、きっちりと萎凋、発酵を分けてやった訳でないので、と言い訳。 ●あと、香駿、かなやみどり、べにふうき、を同じ乾燥条件で処理。それぞれ萎凋処理は変えみましたが。明日以降に飲んでみようと思います。これら特徴のある品種をどう活かすかが重要。 ●やっぱり、お茶を揉むという事の意味合い、やってみて痛感しました。揉むから美味しくなるんだなぁ、と。揉まないのはやはり品種から、香気発揚から、をきちっと検討しないといけないなぁ、と。とはいえ、半日処理の省労力でそれなりの検討ができそうな目途もついて、今日の試験はとりあえず○としておきましょう。萎凋&発酵は、これから、このミニ処理試験で検討を進めて行こうと。でも、見えてきた。やはり生きている対象への処理⇒萎凋。死んだら⇒発酵。何を言っているんだ俺は($・・)/~~~。 ●明日はまた品評会の調整対応で、しばらくはこの処理は置いておき。来週は白葉茶製造もあるので、その時にこの件は蒸し返して処理してしまおうかな、と。 ●半日休みだったので、遅くならない夕方タイムで帰宅の途に。しかし、雷と雨には参った(>_<)。 ●今日の一冊。平松洋子[著]『買えない味2-はっとする味-』【2013年,㈱筑摩書房,¥780+税】。食べ物だけでなく、それに関係するものも含めての味。絶妙な文体に挟まれている写真の対象がまた良いんだなぁ、これが。餅喰いてぇ、焼き餅喰いてぇ。そんな本です。
●今日も朝、地名農林業センターに寄って。昨日とうって変わって良い天気な地名。 ●茶園を見ていると、品種見本園、まだまだ芯止まりなく、良い芽が出ています。 ●品種園だなぁ、芽があるなぁ、萎凋どうしようかな、と取り留めのない考えが頭に浮かんで、とりあえず、摘んで萎凋させてみようかな、と。萎凋と発酵、どの段階で、どう切り替えるか、切り替わるのか、そんな疑問が日常から離れません。そんな中で、品種の芽を使ってみようと。 ●摘んでみました、15-6本。品種見本園の品種毎1本ずつ。基本一芯2葉。 ●とりあえず、ビニール袋に入れて振り回してみます。息抜きはさせます。そんな事を続けていると萎凋香、そして時間の経過とともに発酵香も。その最中に1本1本匂いを嗅いでみると違うんだなぁ、品種ってすごい。 ●とりあえず、そんな事を仕掛けて、職場へ向かいます。事務やりながら、上の処理を続けてみたり。何度も書きますが、萎凋は減水じゃないし、加温が主体じゃない、という仮説があるので、それを試しながら。とはいえ、本日は午前中、県の農業振興基金協会事業のヒアリングを受けなきゃいけなくて、そんな事をしながら、藤枝まで行き、ヒアリングを受けて(事業採択の手ごたえあり)、また戻る。 ●ヒアリング終了後、役場へ戻りがけに地名へ寄り、状態を確認。写真光加減が悪く良く見えませんが、芯や葉がほぼ脱落する事なく、萎凋(一部発酵?)状態になっている感じ。 ●さて、ここまではやると、やっぱり、これ乾燥させてお茶として飲んでみたい、と思うのですが、さて、こんな少量(生で10gもない)のものをどう殺青・乾燥しようか、と。電子レンジじゃなぁ、と思っていたら、よく考えれば、地名に秘密兵器が隠匿されているじゃん、と思い出してしまいました。 ●その秘密兵器(仮にEと呼ぼう)を使って、萎凋茶芽(写真左)が20分で乾燥状態(写真右)に。やや釜炒りっぽい感じの焙煎香が入り、少し茎が生乾きのところがあり、の完璧なものではないのですが、できるじゃん、という位には。あとは微調整の設定検討を進めれば、という感じ。 ●それを役場へ持ちかえって、急須で飲んでみました。 ●水色、半発酵系? 萎凋香あるよ、発酵香も混じり? 飲み口甘いよ、茎の殺青が甘くちょっとEBI味も(梅干し)。でも、飲める。十分飲める。煎を重ねてもOKジャン。第一、芽が芽のまま急須の中にあるというのはある意味すごいなぁ、と。 ●多分、乾燥重量的には2g位。1人前には十分だし。品種の萎凋、発酵の評価も出来るし。茶園でちょっと茶芽を摘むだけで、自分のオリジナルTEAができちゃう。そんな取り留めのない妄想が駆け巡っています。 ●追試験決定。 ●川根本町農林業センター、てすごい場所だな、と改めて思いました。日本一の煎茶を輩出するわ、釜炒り茶は6年で日本でビリから8位まで躍進するわ、そんな技術の源になっていて。こんな場所で自由に研究でもできるなら、これほど幸せな事はないのだろうけど。まぁ、そうはならないのが日常で、人生だわ。 ●とはいえ、今日の遊びからの事は発展しそうです。また報告します。 ●今日の一冊。逢坂八代[作]『瑠璃宮夢幻古物店』【2014年,㈱双葉社,¥620+税】。古物店で扱われている品がそれを購入した人の欲や弱さ、を増幅していきます。その結果として本人もそして関わる人もそれによって変わらざるを得ない。人って弱いなぁ、とこんな話を読むと思ってしまいます。でも、弱いからこそ、人は人を思う事ができる、とも考えるのですが。前を向いて歩いて行きたい、て思います。
●今日の朝の地名はもやっていて、霧満杯という状態でした。 ●今年は遅れ芽が目立つ。それに生育が遅かった。春整枝とはいえ、刈らないで残してあるつゆひかりがまだ出開き50%程度というのは驚きです。 □刈ったの?と思えるくらい良い遅れ芽が出ています。 □隣のうねでは刈らないで残してあるつゆひかりがまだまだ開葉しますよ状態で。 ●これだけ極端な生育遅延も3月4月の低温の影響と生育期4月下旬から5月上旬にかけての低温の継続及び無降雨が影響しているんだなぁ、と。水と温度、大事ですね。 ●朝の地名をブラブラしてから職場へ。もちろん就業時間に間に合うように出勤しています。今日は久しぶりの一日デスクワーク。今日中及び今月中の報告事務等たまった仕事を片付けますが、4月から担当の新しい事業関連???でなかなか思うように進みません。要領要綱読んでいるだけで2時間3時間過ぎてします(>_<)。 ●事務には向かない、かといって、技術屋としては老化激しく体力的につらくなってきていて。口だけ仕事じゃなぁ(>_<)。 ●とはいえ、一日デスクワークしていたら、それでも昨日よりは調子が上向きになってきました。月曜病?かしら。 ●本当は紅茶や半発酵、萎凋試験等やりたい事はあるのですが、今年は去年と違ってそちらへ気持ちを傾ける余裕がなかなかないようで。二番茶期に少し頑張ろう。 ●家へ帰ったら、奥さんのカギを間違って持ちだしていて、職場へ車で行けなかった、と嫌味を言われました。疲れてボケています。悪かった。 ●今日の一冊。うさくん[作]『にゃん天堂①』【2014年,㈱KADOKAWA,¥780+税】。好きな事を仕事でやっている。上司の言う事は聞くけどいつの間にか方向修正。楽しければいいのさ、という感覚は嫌いではない。まともに仕事を考えると辛くなるので、その中で楽しい事をメインで毎日をおくっていきたいと思う。そんな意味で、自由な心、て大事だなぁと。
●昨日、しっかり休養を取ったので今日は調子がよかろう月曜日、と思っていたのですが、・・・。 ●今日は品評会出品茶の仕上げ調整。朝一番で、篩抜き作業をしていたのですが、一段落して椅子に座ると眠い、たまらなく眠い。何というか気力が全く出ない状態。そのため撮った写真も?みたいになってしまいました。 □左は篩下の本茶を撮ったはずですが手ぶれ? 何だか粉かフワみたいな写真に。右は篩上の頭ですが、これだけで十分美味しそうです。 □そしてJA営農担当の箕を使った簸だしの妙技。これが上手く出来ないんだよなぁ。 ●結局、気持ち上向かないまま一日作業と夜は会議だったのですが頭働かないままボケた発言をしてしまったり、9時回ったら既に頭の中は睡眠モードだったり。ダメダメな一日でした。 ●やはり、生体バイオリズムがおかしいのでしょう。明日は一日事務仕事なので何とか修正をかけたいのですが、問題は明日の朝起きられるか、で(>_<)。 ●今日の一冊。きくち正太[作]『おせん-真っ当を受け継ぎ繋ぐ。-⑩』【2014年,㈱講談社,¥562+税】。正しい事を正しいと言える羨ましさ。おせんさんは今回も真っ当です。
●今日はフル休み。五月では2日目。川根に行かなかったのが去年は4月が2日、5月が4日だったようで。そう考えると去年とそう変わらない生活なんだろうけど、疲れている感が強いのはテンションの問題なのだろうか(二年目の五月病(>_<))。 ●とはいえ、明日からまた一週間が始まるため、今日は怠業、そしてリフレッシュ。午後から清水へ足を運ぶため、午前中は近所の温泉へ息子と一緒に。 □息子が23時間営業に気付く。お茶工場みたいなもので1時間の掃除休みが入るんだなぁ。今日はマミーを飲みました。風呂上がりの一杯は美味い。 ●その後、コメリでモーニングして帰ってきました[8:45]。少しダラダラと惰眠をむさぼって、それから清水へGOだ。 □飲み物頼めば、トーストと茹で卵は無料。しかし、飲み物代に含まれいるんだね、これらが。でもクリームがつん、と乗っているのはこれはこれで美味いのだ。 ●午後の時間でお伺いしましたH園さん。まだ一番茶の最中。その作業の合間の時間を取っていただき、製造談議に華が咲く、みたいな。やっている方向性等取り組みが一緒だと話の伝わり、相互理解が早くありがたいです。現在、検討中の事項も含めて、情報交換し、また試験製造等をやってみましょう、という話に。今年の製造したお茶も飲ませていただきましたが、どれも上手につくってあって美味しかったです。 □H園さん店舗。そして隣接する少量製茶工場(35kgライン)の精揉機35kg型4釜。 □被覆やぶきた(手摘み)。旨味が強い。 □はるみどり。甘い、嫌味がない、香気独特(カブセぽい、て感じの香り?) □手揉み茶。これだけ細くできるんだ、と感心。 ●園主のYさんと後継のJ君(今年経営移譲したとの事ですが)とは20年来のお付き合い。そんな意味で忌憚ない意見交換ができるのがありがたい。求めるのはやはりどうしたら最高のお茶に至るのか、という話。右肩下がりの茶業界、ゴタゴタした話が多く、前を向いて話がしづらく、いつもつまらなくなってしまうのだけど、純粋にこんな話を出来るのがありがたいと思う。こんな話をしながら前を向いてお茶を作って行ければ、と思うのですが。そんな話ばかりで2時間があっという間でした。 ●清水は行くのに30分ちょっとで行けてしまうので近くて。まさに通い農業可能な範囲ですなぁ。 ●この5日間で2.5日休んだので大分調子も回復傾向かな。やはり定期的な安定休日は必要。明日から、また頑張らないと。 ●大石貞夫先生の随筆集に目を通すと、4-50年前(1960~1980年頃)の繰り返しを現在の茶業界がやっているように見えてしまう。先見なのか、茶業自体が変わらないのか。逆にそこにヒントがあるように思えるのだけど。 ●今日の一冊。近藤史恵[著]『天使はモップを持って』【2006年,㈱文藝春秋,¥657+税】。日常ミステリー、だけど、やはり著者のテンポある文体と主人公(掃除屋探偵キリコさんの方です)の芯の強さが好き。世の中は混沌だけど、それに負けない強さ、でもなかなか人はそこまで強くはなれないけど。シリーズですが面白さは継続しています。
●今日は日直という仕事を初体験。何をするかと言えば、休みの日に役場へ来る人(婚姻届出したり等)や電話問い合わせ(観光情報等について等)への対応のため、職員が本庁(旧中川根茶町役場)と総合支所(旧本川根町役場)にそれぞれ2名ずつ土日に割り当てられて対応。ようするに待ちの仕事です。昨年は割り当てがなかったのですが、今年は2年目のため、割り当てられて初体験。通常の勤務時間と同じため、通常出勤するなり。 ●行き掛けに地名農林業センターへ寄って、今の茶園状況等を確認。低温の生育遅れが今やっと収束した感じ。一番茶時期にほとんど生育がみられなかった山の息吹がしっかり出開き80%位のちょっと刈るの遅れた状態になっていました。 □今朝も清々しい好天気な地名です。 □刈り時だぁ。釜炒りの練習でもしようかな。 ●しばらく見ない間にハウスのトウモロコシも大きくなっていました。既に雄穂が出ています。今年も美味しいトウモロコシが食べられるといいなぁ。 □茎がしっかりしていて安定しています。でっかいのが取れる品種のようですが果たして。 ●先日紹介した斑入りの茶株と赤芽の茶株が地名ほ場に定植されていました。さすがK場長。3年もすれば母樹園だし、釜炒りなら製造できるかな。 □白葉斑入り茶株。綺麗な色抜けです。 □赤芽株。果たしてどんな味、香気なのかな。萎凋処理が楽しそうな種類です。 ●朝から一応お茶仕事?をして、のんびり総合支所(旧本川根)へ向かっていたら、また見つけしていました。今回こそ、タヌキか、と思い写真撮影しましたが、どうも? 顔が違うような。先日、昨年までの6年間はほぼ交通事故で死んでいるのはタヌキだったのに、今年になって今まで一度も見た事がないハクビシン等タヌキ以外の死亡獣ばかりなんですけど、という話を専門の林業室元室長に聞いたりしたら、タヌキに病気が流行っていて頭数が激減しているようで、それでタヌキと競合するハクビシンの頭数が増加して、そのような結果になっているのでは、というような話を聞かせて頂きました。なかなか鳥獣害生物の世界も生態系の問題から色々あるんだなぁ、と。それにしても、これは何? アナグマ? □多分タヌキなんだろうなぁ、とは思うのですが。でもネットで確認するとアナグマ?かな。 ●さて、そうして総合支所に到着したかといえば、先日セットした白葉茶被覆、さて、どうなったかな、と通り道、また寄り道してしまいました。19日処理なので中4日ですが、比べれば違うかな位に色抜け始まっていました。さて、あと10日もおいてどうなるか。 □被覆ほ場。被覆のはずれ等心配しましたが問題ないようです。 □左が白葉処理された茶芽。右がすそで被覆されていない茶芽。ほ場で見ている時には光の加減で、あまり変わらない気がしていましたが、写真に撮ると一目瞭然、色抜けしているなぁ、と。 □左から下位葉の比較。左2枚が白葉、右が通常葉。上位葉ほど色ノリがしていない分差が見えない感じはする。ただ下位葉の色抜けがどのレベルまで進むのかがポイントなのかな、と。芯も色抜けしているのが確認できる。 ●と、そんな事をして、やっと就業時間に間に合う形で総合支所へ。で、一日何をやっていたかと言えば、待ちの仕事をしながら(結局、電話が数件、来庁者が1名、郵便等が3回でした)、今年の品評会製造雑感(毎年書いている品評会製造での対応記録)を書いていて。今年が最終年だと思って総合的な結論へ持って行きたかったのですが、まだ試行検討していく事項が今年も生まれてしまっているので、それは二番茶を使っての試行製造を踏まえて来年度に任せて。書けた雑感については、一緒に製造をやっているJAのN島君の担当部分のコメントをもらった上で、また出品者へ情報提供していく形となりますが。さて、今年の取り組みがどう審査結果に反映されるかはこれからです。 ●また、時間があったので、大石貞男先生の著作集を読んだり。これは発売された時に元試験場技監のN沢さんに無理矢理セットで買わされたのですが、お茶をやっている上でこれを読む事で体系だった思想にいけるし、またネタ本にもなるので、今でも読み返す場面が多いです。特に今までにない経験(釜炒り茶製造等)をやってから読み返すと今まで興味をひかなかった項目の言葉が体験も踏まえて理解に回る、という人間知を得る上でも経験が大事を思い知らされます。尊敬してます。 □全5巻ですが、栽培・製造編は試験場の時に読み倒したので今は主にこの1,2巻と随筆集の5巻を読む場面が多い。 ●そして、通常勤務を終え、帰りは山越えで静岡へ。本川根から帰るなら、ほとんど信号等停められる事もなく、こちらの方が早いんだけど、慣れた運転をする人が煽ってきて道を譲る度に気持ちがつらくなるのであまり使いたくないのが本音です。 ●明日はやっとお休みらしいお休みに。朝、近所の温泉へ行ってのんびりした後、午後は清水のお茶農家H園さんへ。私のお茶の原点の場所なので毎年のお茶の反省、意見交換も含めて訪問。川根で品評会製造なんかやらしてもらえる、というかやってしまっているのも、清水で色々な意味で教えて頂いた事、そして経験させて頂いた事が自分の中に基幹としてあるのでやれたんだ、と今でも思っていて。 ●はっきりいって、普及現場を渡り歩いて試験場土壌肥料研から川根へ来た時、一番最初に出品者の方に「お前、品評会製造できるのか、やれるのか」と脅かされた時は、何でそこまで言うのか、言われなきゃいかんのかな、と思いつつ「お茶は機械が揉んでくれますから」と言い切った記憶がありますが。まあ、今思えば、18年の産地賞、大臣賞受賞の実績のある前任のAさんの後に、今まで川根に関わった事もない人間が来て、品評会製造任せられるのか、という不安が多々あったのでしょうが。その時の産業課の係長だったNさんからも後で、Nさんが来るって決まった時に元静岡県茶業試験場長のK本先生にNさんてどうなんですか?て聞いちゃったよ、て言われて。K本先生はいい加減なので「Nか。普及員が長いから大丈夫だろう」と言ったようで。それで任せてしまう川根の方々の大らかさに甘え、7年間もやらせていただけたのは結局、製造者の問題ではなく、川根茶という産地がある理由、その環境と人が作り出す茶園が、茶芽が最高峰のお茶づくりと直結しているという結論。でも、7年間で100ホイロ以上の常に全品で入賞する最高級のお茶を揉ましていただいた経験値は多分、静岡の現役普及員では皆無、日本の中でも片手で数える程度のレベルなんだろう、と思えば、その経験のありがたさに感謝の言葉しかありません。 ●さわってお茶を判断する、という大変原始的な手法でいまだお茶揉みがされていますが、手感覚センサー程優秀な制御盤はないわけで、そんな意味でこれからも「お茶との会話」を続けながらのお茶揉みが続くんだろうな、と思います。次はどこで、・・・。 ●何にしても明日を思うと気持ちが楽になります。何とか日常を取り戻すよう生活の修正をかけていかないと。 ●今日の一冊。安部夜郎[著]『酒の友 めしの友』【2014年,㈱実業之日本社,¥800+税】。作者が描く「深夜食堂」のファンで。こんなお店があったら通うのに、ていつも思って読んでいて。そんな作者がつづった出身地高知県を主体にしたエッセイ。絵が伴わない文章でも十分作者の美味しさが伝わってきて、高知行っちゃおうかな、と思ってします。四国の道後温泉ももう一度行きたいし、香川でうどんも食べたいし。暇になったら四国巡りの旅行を組みたいなぁ。 ●ちなみに贈答用にお酒を購入。臥龍梅の4合瓶とシャブリ。自分がよく味が分からないので他人評でそこそこのお値段のものにいつも落ち着いていします。本当は高知のお酒「酔鯨」があったのでそちらにしようかと思ったのだけど。また次回かな。 □まぁ、個人的には外見が気に行っているので良しとしよう。
●今日は午後から県庁で環境直払い事業説明会(会議)だったため、午前中お休みを頂き、川根へは足を運ばない一日にさせていただきました。行って帰って3時間は如何にも無駄に感じてしまう。午後1時半の会議でも11時半には出ないと余裕がなく、と思うと。代休も山ほどたまっている(どうせ使えないし。なぜなら、これからも休日出勤があるから)。 ●先日3週間ぶりに一日フル休みを頂いただのですが、どうもそれ以来身体と心のバランスが悪いようで。今日も午前中は寝倒して惰眠をむさぼっていたのですが、いくら寝ても回復感がなく。よく考えれば4月から実3.5日の休日のみ。お茶時期はこんなもんだと職についてからは思ってはいるのですが、それでも定期的な休みは挟まないと心身のバランスが悪くなるようで。今寝ろ、て言われたら丸一日24時間でも寝て入れそうな気がしますが。 ●そんな気持ちで出た午後会議でしたが、事業会議、しかも4月から担当になったばかりで、全くの理解不足のため、特に質問する事もなく(知った事業会議だと分からん点は必ず質問して問いただす嫌な奴なんですが)、終了。昔職場で一緒させて頂いた方が県庁の課長代理さんになられていて、知らぬ間にえらくなってしまったんですね、と言ったら、馬鹿言うな、と突っ込まれてしまいました。お城の中で頑張れる人、本当にえらいなぁ、と心から思います。自分は心折れた組なので、心底そう思います。 ●そんなこんなで、家に帰ってからもどうも身体も落ち着き場所がない感じで。休んでいいのか、動いてないといけないのか、中途半端な状態がいけないようで。明日は日直という町役場だからだろう、という仕事の割り当て。何をするかと言えば、休日の留守番担当みたいなもので。町の事をいまだ理解不足な私が果たして務まるか、とっても不安なのですが。と、いう事で、朝から一日総合支所(旧本川根町役場)に滞在。 ●日曜日はどうやら休みのようで。朝、温泉へ行ってのんびりした後、清水のお茶農家さんを訪ねるつもりです。私のお茶の原点なので。 ●今日の一冊。原田久仁信[画]増田俊也[作]『KIMURA 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのかvol.3』【2014年,㈱双葉社,¥600+税】。原作は既に読み切ってしまったのだが、やはり、師匠である牛島辰熊氏の生きざまこそが木村政彦の原点であったんだ、とコミックの流れの中で感じ取れ、またその牛島の柔道こそ全ての姿勢に人の生き方を感じるものである。人は才能だけでなく、その上での積み重ねが最高への道であり、だからこそ、最高たり得る、という事か。歳をとったから身体がつらい、などと言っていてはいけないんだろうなぁ、と思う。ただ、身体の辛さは我慢できるが、気持ちの辛さは・・・。明日一日頑張って、明後日は息抜きしっかりしよう。
●動かし続けた身体を一度停めてしまうと次に動かすのに馬力がいる。昨日の怠業の一日が身体と気持ちのやる気をだいぶ削いでしまったようで、今朝は行くのがつらかった。 ●しかし、今日は品評会出品茶の調整作業と天空のおくひかりの製造(煎茶と釜炒り)があるため、気持ちを押して出勤。 ●とりあえず、品評会出品茶の篩抜き作業を実施。今年のお茶は細い尺づくりに努力したのだが、その成果が出たのか、抜き抜きしても頭が意外と少なかった。 □篩で抜き抜き。突き篩作業です。番手の細さで大きい芽が篩上に残ります。 □篩下の本茶。これからトビ、粉抜き作業を行います。 □こちらが篩上の頭。出物ですが、きっちりと伸びていて、今年の製造が反映されています。 ●2出品者、2ホイロ分を篩でふるって、私の仕事は終了。 ●すぐに、天空のおくひかり(被覆)の製造作業に移行。慌ただしいため、写真を撮る暇もなく、煎茶1ホイロ、釜炒り1ホイロを製造。やや白茎が目立っていましたが、煎茶は仕上げ調整して、町の品評会へ出品してもらいます。 ●釜炒りは少しおいてから、6月位に確認し、仕上げ調整をします。 ●これで一番茶期の普通煎茶製造は終了。釜炒りは機会があったら、もう1回位試験揉みをしたい(萎凋試験)。あとは、白葉茶製造が6月入った位に予定。少し萎凋させてみようかな。 ●製造の合間に、農林業センター内で斑入りの茶芽を見せられて。農家さんの持ち込みのようですが、増殖して揉んでみたいなぁ。 □葉脈以外、きれいに色抜けしていて、それが硬化が進んでも維持されているのが凄い。 ●明日は県庁で環境事業関連会議。お茶時期が続いているため、事業関係への対応が後手後手で(>_<)。何とか修正持ち直しを図らないといけないのですが。 ●週末は土曜日が日直。町役場だからある仕事なのかな。 ●今日の一冊。入江喜和[作]『たそがれ たかこ①②』【2014年,㈱講談社,¥580+税】。45歳が恋にときめく。作者の描く人生を経験した主人公達の話が好きで。また、お酒絡み、肴絡みになると活き活きしてくる登場人物達がよくて。美味しい酒・肴、仕事一段落したら(お茶が終わったら)、飲みに行きたい。
●本日は昨夜からの雨予定を理由に、4月29日以来のお休みをいただきました。5月は初休みですが、ちょうど3週間ぶり。 ●朝は惰眠をむさぼりながら、ダラダラと過ごす。手をつけられなかった本の片づけ等も少し。 ●お昼は近所のラーメン屋で、ネギラーメンと焼き飯セットを食す。お茶揉んでる時期はこんなメニューはなかなか食べれません。でも、明日もお茶揉み、仕上げ調整があるのだけど。 □このセットでちょっとお腹がつらくなってきた。モノを普通に食せなくなるという悲しい方向(>_<)。 ●午後も惰眠、ダラダラ生活。疲労感が全身に漂うのはやはり歳だからでしょう。 ●さて、休んだ分、明日からまた頑張らねば。5月、もう1回位お休み取れるかな。 ●今日の一冊。志村貴子[作]『娘の家出』【2014年,㈱集英社,¥600+税】。人の生きざま、人生は多様な万華鏡のようなもので。家族、元家族、恋人、友達、色々な人間関係で成り立っている社会という人間模様を、男×男、女×女、等を絡めて描いている著者らしいお話。そして根底にあるのは人は結局やさしいんだなぁ、という事。それでも人は悩むのだが。
●本日は、午前中元職場で、県庁の偉い人と語る会、というものに招聘されて、出席。朝の通勤が藤枝止まりになるため、時間的には少し楽。でも、元職場もメンバーが4月に大きく変わっていて、知らない顔ではないけれど、みたいな何となくの疎外感を感じてしまう。 ●偉い方とは、昔、農林事務所と県庁で御一緒させて頂いたため、これまた知らない方ではないのだけど、会った瞬間、何でいるの?と聞かれてしまったのには困った。それは呼ばれたからです。でも、まぁ、そんなもんです、ポジション的に。 ●かなり真面目な話がされた訳ですが、今日のメインは午後から、今年製造した品評会出品茶の事前審査であるため、午前が終わり次第川根へすっ飛んで行きました。 ●地名農林業センターで、先生方を御呼びしての事前審査。毎年お願いしている元静岡県茶業試験場長のKさん、そして経済連のTさん、Sさん。そして今年から農林事務所へ来ている前茶業研究センター栽培育種科長のSさんの4名がメインで見ていただきました。 ●全体で普通煎茶23点、釜炒り茶7点。全品で上位へ行くお茶の原茶であるため、評価も高い。今年は昨年に比べ、欠点が少ない一方、味のインパクトがもう少し欲しい位の講評が。そして今年は初めて、K先生のギリギリ発言が出なかった。確かに、そこまでギリギリのモノはなかったのが事実ですが、ちょっと寂しいかも。それにK先生、誉め言葉も連発していて、歳をとられて、丸くなったのかしら。 ●今日の個別茶の評価を踏まえ、出品茶の調整作業を22日から開始します。 ●すっかり肉体的精神的に朽ち果てていますが、今夜から明日に掛けての雨を前提に、休日出勤の代休で明日休む事を決めてしまいました。晴れたらお茶揉みの予定だったのですが、それは22日に回させていただきました。22日が調整作業とかぶるのですが、それはそれでしょうがないかと。 ●明日休み、と思う夜の時間は幸せです。気持ちよく眠れそう。 ●今日の一冊。谷川史子[作]『おひとり様物語⑤』【2014年,㈱講談社,¥667+税】。強くもなく弱くもなく、でも男と女、てこんな感じの気持ちのあり方、なんだろうなぁ、と①の頃から読んでいて思っていました。そうしたらいつの間にか⑤まで出ていました。オムニバス全てが、やさしい感じでエンドを迎えるのが、やはり作者のやさしさでしょう。気持ちよく読める、嫌な気分にならないそんな本です。
●週の始まり月曜日、という感覚はさらさらなく、ただただ連続勤務が続いている感じ。でも、去年も今頃は連続勤務1ヶ月だ、とか言っていたような気がするが。でも、4月5月の休みの回数は去年の方が多い。間が悪いのかな。 ●本日は白葉茶づくり。とはいえ、製造ではなく、白葉茶をつくるための被覆作業を課と農林業センターの職員の協力の下行いました。三重被覆による完全遮光。他の産地では既に収穫、製造、販売までされているというのに、ここではつくり始めます宣言。とはいえ、今年は製造で少しでも「白葉茶」らしくを狙った検討をする予定です。製造は6月入ってからだな。 □平均3.0葉期位の茶芽の生育状況。ハサミ刈りを前提なので、これで2.5葉位がしっかり白葉化してくれれば、と思っています。被覆は直掛け。人数がいるので作業が順調に進みます。 □3a程の面積を被覆。これで35kg1ホイロ程度の白葉茶煎茶を製造予定。二番茶期には白葉茶紅茶、白葉茶半発酵茶も製造する予定です。1畝だけ被覆しない通りをつくって、色の比較写真を撮ります。 ●白葉茶、面白いけど、その真価をまだ製造でも品質でも見いだせてないと感じています。紅茶を作った時は面白いな、と思ったのですが、もっと何か目指せるような気はしているのですが、それが何かは分からない(@_@;)。とはいえ、取り組み3年目、もう少しきちっとした形にもっていかないとダメでしょうなぁ。 ●明日は、午後から品評会出品茶の事前審査。先生方に来てもらい、製造荒茶の評価を頂き、それを調整作業に活かします。今年もK本先生の「ギリギリ」が出るかな、きっと出るなぁ。 ●明後日21日は「天空のおくひかり」の煎茶製造予定ですが、天候があやしい。しっかり雨だったら、休んじゃおうかな、と画策しています。やはり歳をとると連続勤務にはつらいものがあります。 ●今日の一冊。桐原いづみ[作]『サボテンの娘』【2014年,㈱双葉社,¥600+税】。帯の「あーあ、人生ってせちがらいなぁ」という言葉だけで買い、と決めてしまった帯買い。というか「言葉買い」。昭和60年の夏を描いた、と書いてあるのですが、その時代とはちょっとギャップありだな、とおじさんは思ってしまいます。内容的にはどちらかというと昭和50年代前半位のイメージかな、と自身の小学校低学年時代を重ねてしまうのですが。今思えば、貧乏たらしく、くだらなく、あぶなっかしく、でも自由で、重たくなくて、夢を見れた時があったなぁ、と。でも、昔に戻りたいか、というとそれは?だし、やはり前を見て進むしかない訳で。だから、休めないけど、明日も頑張ろう、と言って眠ろう。
●今日は多分、日曜日。だって、通勤途中の車の渋滞がないから。とはいえ、今日もいい天気の中、川根路をのぼっていきます。 ●今日は先日製造した農林業センターのおくひかりの仕上げ調整。町の品評会に出品してもいいよ、とK場長が言ってくれたので、気が変わる前に仕上げてしまいます。とはいえ、手再生するしかないので、篩をつかって、抜きして、頭と本茶、そして粉に分けて、終了。出品量目がハサミ摘みの場合5kgのため、それに向けて調整します。結局、元茶9kgから本茶5.5kgが出来て良かったよかった。 □左が調整前。右が調整後。あまり変ってないように見えますが、お茶の格が違います。 ●調整過程で出た頭。ピンピンだよ。よく伸ばせています。 □頭です。でも、これだけ飲んでも美味しそう。刻んで粉と混ぜて火入れして飲み茶にしましょう。 ●というような作業を午前中一人でやって。全部自分でやると勉強になります。荒茶ってこんなもので構成されているんだ、という認識大事です。製造への反映も。しかし、今年のお茶葉ピンピン。やはり製造の工夫が活きているようです。 ●午後からは、奥の茶工場の初揉み指導に、JAのY道先生と一緒に。一般工場ではラインを時間で流すというルールがあるため(そうしないと工場操業が成りたたくなるため)、蒸しから、葉打ち、粗揉、中揉み、中揉とそれぞれの設定での処理状況を確認し、ある程度の幅の中でライン工程の進捗に影響が出ないよう揉み設定を調整しました。機械のレベルによってどこまで揉ませるか、また先送りして対応させるか、そんな事を考えるのも勉強になります。それに思った以上に地名研修工場でお茶を揉んできた感覚が実際の現地茶工場に入っても役に立っているのを実感。お茶揉みは楽しいな。 □K共同工場。90K1.5ライン相当。中揉み機の使い方が今ひとつ?です。それと中揉機をどう連動させるのかが、・・・。 ●そして日曜日も終わってしまいました。明日から、また一週間が始まります。今週土曜日は日直も入っていて、いつになったら5月お休みできるのか。今週から、全品に向けた仕上げ調整作業も始まる予定。 ●昨日、ハクビシンの写真を載せて、タヌキ最近見ないなぁ、と言っていたのですが、今朝、タヌキらしき死骸を対向車線に発見。しかし、だいぶ損傷を受けているようで、また車の通りも激しかったため撮影できませんでした。タヌキ、だと思いますが、もしかしたらアライグマ(@_@;)、しっぽ違ったよなぁ。 ●今日の一冊。氷室冴子[著]『ホンの幸せ』【1998年,㈱集英社,¥500税込】。著者の本は「集英社コバルト文庫シリーズ」で読んでいた記憶があります。男が読むか、という話もありますが、「クララ白書」とか「なんて素敵にジャパネスク」とか、女の子女の子した女の子視点の物語でなく、ちょっと斜にかまえた感じで世間を見る主人公が活躍、みたいな話が面白く、次から次に、と読んだ記憶が。この本もそんな著者について知りたくて購入したんだと思うが、物語の主人公以上に自由な方のようで、辛口評論エッセイとなっていて面白い。結局、本は面白いか否か、なんだよな。これからの人生の中でも面白い本たくさん読んでいきたい。でもそのためには、面白くない本にも当たるんだなぁ、当たり以上の確率で。
●相変わらず土日もなく、川根へお茶づくりに通っています。今の時期にしかできない事をやる、それは正しいのですが、道すがら、色々と邪魔するものも。また課の室長から死体愛好者と言われそうですが、写真撮ってしまいました。しっぽの具合からハクビシン?でしょう、おそらく。前はタヌキの死骸ばかり見かけたのですが、最近はハクビシンが多い。何か季節的なものとかあるのかなぁ。 □すでにカラスやトンビに襲われていました。彼らこそ死体愛好者だよなぁ。 ●今日は奥から持ち込まれる「手摘み香駿」と天空から持ち込まれる「低温萎凋おくひかり」の釜炒り製造。 ●とりあえず、茶葉が届くまで昨日のお茶を再度確認。 □左:おくひかり萎凋40%減水。右:べに・さやま(2:8)の萎凋即製造 □べに・さやま、やはり乾燥が甘かったのか、エビ臭(梅干しみたいな香り)がするようになっていました。失敗。 ●そんな事をしていると生葉持ち込まれ。もちろん釜炒りと言えばJAのY道先生に御登場願わないといけません。 □香駿の生葉。8kg×4ホイロ。 ●とりあえず、簡易萎凋処理で1ホイロ試験製造し、残り3ホイロをそのまま釜炒り製造。香気の発揚具合が異なりますが、何にしても「香駿」。工場内に乳臭い香気が充満する状態。甘すぎる香りに胸やけしました。 ●天空から持ち込まれた「おくひかり」は、撹拌処理をした後、低温静置。持ち込まれた段階で独特の香気が。先日やった静岡型発酵茶に似ているのかな。でも、被覆さやまとは異なる感じで。 □たまたまY道先生の家族が地名へ寄って。可愛い息子とお茶の確認。これ位の年齢時代は可愛いんだよな。 ● □製造した3種。左から、簡易萎凋香駿、そのまま製造香駿、低温萎凋おくひかり。写真右が、簡易萎凋香駿。 □写真ブレているのが、そのまま製造香駿。写真右が、低温萎凋おくひかり。 □写真の並びは上と同じ。色に赤が入るのは萎凋(発酵?)の影響だと思う。味への影響はなく、個人的には簡易萎凋香駿が美味しい(火が入っている?)。香気は、そのまま製造香駿は、まさに香駿がむせかえるような香り。低温萎凋おくひかりも、生葉の時にもした香りが残っていて面白い。 ●Y道先生との話の中で「萎凋の役割、発酵の役割、そしてその発現方法、それを整理して生葉の含水状態に合わせた炒り葉製造の温度設定を決める」というような話をして、また少し試験製造を続けようかと。発酵茶づくりは面白いけど、なかなか理解が進まないのが問題。次回にはもう少し新しい知見が出ますように。 ●そして帰宅。最近、これに凝っていて。食べだすと止まらないの常に箱買い。 □偽一口サラミみたいなもの。個包装なのに食べだすと止まりません。 ●明日は奥の茶工場の製造指導を頼まれて出勤。午前中には町品出品茶の調整作業もやらないといけません。日曜日だよなぁ、明日、きっと。 ●今日の一冊。ふくやまけいこ[作]『東京物語③』【2005年,㈱早川書房,¥760+税】。作者の昔からのファン。可愛らしい絵柄とよく動く主人公(コナンやラピュタみたいな感じ)が大好きで。癒しです。商業紙デビューの「ゼリービーンズ」も良かった。ただ東京物語①~③を読み返すと昔読んだものとの何となくの違和感が? 書き下ろし?ではないので、色々な雑誌に色々な形で発表されたせいかなぁ、と。また、昔の本を引っ張り出して読み返したくなります(が、それをすると家族から大きな批判を受けるので、・・・、できない)。
●本日も朝から発酵茶やっています。昨日も書きましたが、萎凋?発酵? さて、どうしよう?状態で日々茶葉と格闘していますが、やっぱり格闘していたらいけないんではないか、と少し思っている昨今です。煎茶と同様、お茶と語り合って仲良くしないと。 ●朝一番で、一昨日刈ってもらったおくひかり。簡易萎凋処理を3回程行って、さてどうなったのか。減水率では40%を超しています。香りは、ちょっと詰まった紅茶ぽいのかな。やっぱり発酵? そんな茶葉を殺青するための釜炒り機の温度条件を設定し試す。殺青は上手くいって、その後の炒り葉後の出も想定範囲の減水率。水乾機でも紅茶ぽいなぁ、という香りを出していて期待したのですが。審査茶碗では、紅茶?それもちょとムレっぽい紅茶、という感じで(>_<)。味もこれではなぁ、と。 □萎凋?発酵?茶葉。これを炒り葉し、揉捻に掛けると写真のように。 □揉捻葉。そして、審査茶碗の中の出来上がり荒茶。 ●これはこれでいいのですが(紅茶ではない方向性の模索)、萎凋を活かしたお茶が、という視点で考えると、萎凋してすぐ揉んだらダメかし?と、またまた朝からK場長に、8kg生葉お願いします、と無理を言って、残っている品種園から8kg生葉を摘採してもらいました(さやまかおり80%、べにふうき20%)。それでやったのが、簡易萎凋処理後、すぐに殺青、炒り葉を。簡易萎凋処理の後にわずかに萎凋?という香気はしましたが、すぐに釜炒り機にぶっこんでの製造。炒り葉中の香気も悪くない感じ。水乾機では、フレッシュ釜炒りなんだけど、ちょっと違う、という感じの香気がたっていました。それを審査して出してみたのですが、香気は??ちょっと良く分からない香り。茎の殺青が甘かったかな。でも、香りの奥の方に、どういえばいいんだろう、包種茶?ぽいような青臭みはない甘い感じの香りが見えているようないないような。そして味わいは、良かった。美味い。甘い。でも、嫌味がない。さやまとべに、なのにこの味は、・・・、ないっしょ。甘味がいつまでも残る感じ。これが簡易萎凋即製造効果なのか、釜炒り製造効果なのか。もう少し試験を積み上げて行くと、少し見えて来そうな感じがして。 □摘採してもらった生葉(さやま&べに)。ちょっと茎が強い。揉捻後の状態。 □揉捻後だけど茎が目立つなぁ。乾燥後の審査茶碗の中。午後仕事の関係で乾燥がやや甘く茎が(>_<)。 ●分かってない(私だけが)事が多すぎる発酵茶ですが、突き詰めて突き詰めて、現在の機械でどう揉むのか、そのための萎凋・発酵はどうすればいいのか、という点で攻めて行くのが正しいのかな、と思い至ったところですが。何だかんだで楽しいです、お茶にふれていると。 □内質検査。赤と黄色。赤は、・・・。黄色は、美味い。美味い理由は? それを考えるのが楽しいのだろう。 ●午前中の時間制限の中で2ホイロつくって、午後は生育の遅れていた茶工場の操業開始前の茶園巡回に同行。生育を見ながらのハサミ摘み開始時期の判断等、また製造上の注意等を確認。18日から揉み始めが決まったのですが、それにお付き合いする事に。 ●その結果、やはりこの週末もお休みはなくなってしまいました。温泉行ってのんびりしたいなぁ。 ●明日は、香駿の釜炒り茶製造。もし、生葉の都合がつけば、今日試行した手法を試したいなぁ。香駿は面白いんだなよな、いい品種です。 ●今日の一冊。蒼井上鷹[著]『4ページミステリー』【2010年,㈱双葉社,¥552+税】。短いストーリーが好きである。年少時代に星新一にはまったおかげで、中身のない長編は読めない体質(我慢ができない)になってしまっていて。中身のあるものは長かろうと短かろうと読めるのですが(例えば、北村薫さんとか)。そんな意味で4ページで起承転結をつくり、それを60本も載せているこのような本は美味しいと思う。星新一もそうだったけど、短いものをきっちりと書ける人は本当の書き手さんだと思う。
●本日は、昨日摘採してもらい簡易萎凋処理を施しておいた「おくひかり」の釜炒り機を使った製造を実施。萎凋処理方法により萎凋程度が異なる。それは分かっているのだが、最適萎凋とは? 至らない。休みもまだ至らない。 □萎凋?の程度が異なる。処理内容の違いが茶芽に反映されている。 ●萎凋と発酵。発酵茶づくりに生涯を掛けている訳ではないのですが、去年から取り組んでいて、どうもこの2つの仕組みというか理屈というか、それがよく分からなくて。今日も、昨日簡易萎凋処理をした後に漂っていたリンゴを二つにパカァンと割った時に感じる甘い香り、それが萎凋香なのかな、と。そして一晩置いておいたら、今日の香りは水っぽい。その茶葉をもう一度簡易萎凋処理すると今度はバナナのような甘い香り、これは発酵香なんだろうな、と。また、これらの香気が、釜炒りして、揉捻かけて、水乾機へ入れると、また変って。特に水乾機で良い感じの匂いを出してくれるのに、それを乾燥終了後、審査茶碗で出すと???の香気になってしまう。 □写真左が水乾機。おりこうに乾燥と形づくりをしてくれます。写真右が、入れて10分位の茶葉の状態。 □写真左が水乾機に入れて30分位の状態。写真右は揉捻機から出てこれから水乾機へ入れる茶葉。 ●今日の結論は、茶葉なりの香気発揚を邪魔しない製造、をしないといけないのかな、と思い至り、その条件検討を釜炒り機で実施。何となくのポイントへ誘導できたような気はしますが。明日、追加の試験製造2ホイロ程実施予定。 □2ホイロ製造。萎凋処理方法が異なるのですが。 □写真左が強萎凋処理。写真右が中萎凋処理。 □お湯出してみました。位置は同じ。強萎凋の方がすっきり感があるかな。釜炒り温度条件もちょっと変えたから。 ●そんな事をしていたのですが、さすがに身体がえらく、午後から(といっても3時くらい)お休みをいただき帰宅。明日も仕事なので、怠業状態です。 ●栃沢の茶農家さんから「しずおか聖一国師物語」という本(漫画)を送っていただきました。正一国師については、その方のお茶会のお手伝いをさせていただいてから(もう20年以上昔の話ですが)、知ったということ。栃沢には正一国師の生家があるという事で、京都の東福寺との関係から、最近大きくPRされているようですが。よく考えれば、その方(U野さん)が昔から言っていた事、そしてやって来られた事だな、と今更ながら思うところです。 ●今日の一冊。藤臣柊子[作]『人生とはなんだ-こだわり編-』【2003年,㈱双葉社,¥524+税】。人により好き好き、更にこだわりのあり方も違うと思うが、人様の生きざまが反映される部分ではあると思う。そんな意味で著者のこだわりは嫌いではないし、この方の話の出し方、展開、落ち、きれいにまとめていて好きである。こだわり本がもう1冊あるんだよな。でも、本棚に見当たらない。探すとない、のが本。
●すっかり、曜日と日付の感覚を喪失。目指すは今週の週末休み。でも、今日は何曜日?何日? そんな感じで毎日お茶揉みだけしている。 ●今日は、地名農林業センターの「おくひかり」と農家さん持ち込みの「NN27」の製造。朝からK場長が、おくひかりの露払いをしてくれています。やる気満々に応えないと。ちょうど摘むには良い芽だ。 □おくひかり、良い芽です。遠くにK場長の露払い姿が。 ●NN27。国の野菜茶業試験場の育種で品種登録されるお茶の片親を務めている場合が多い。去年、釜炒りで製造したら香気に面白みと茎が太くても揉み込める感じがあり、一度煎茶でつくりたいね、という話から今年は煎茶製造に。 □三枚目の葉が大きいのですが、その茎までは揉める感じあり。 ●おくひかりは3ホイロ、NNは1ホイロ。それを回すのは大変なんです。とりあえず、茶師一人で始めてガンガン来た茶葉から揉んでいきます。途中からJAのY道君とN島君が合流してくれて、中揉以降はお任せ。まともに一番茶を揉むのもあと1回位しかないので、はさみ摘みとはいえ、色々と下揉み(葉打ち⇒粗揉)段階で試しながら、どうしたら、もっと良くなるかを検討。結論は、やはり揉んで揉んで揉みまくる、という事か。 ●おくひかり、細くなりました。おくひかりの性質? でも、これだけ綺麗に細くなると嬉しいモノです。 □左から、おくひかり、おくひかり、NN27、おくひかり、です。 □どちらもおくひかり。しかし、つくりに差が出るのはやはり揉み方の影響か。 □左がNN27。右がおくひかり。おくひかりの方が細よれかな。 ●内質審査もしました。おくひかり、蒸しの具合が3点で異なり、やや蒸しが良い感じかな、と。NN27は独特の香気がして、これはこれで面白いのですが。 □製造後にこの審査を毎回やるのですが、自身の突っ込みの反映が見えて、やはり評価は重要って思います。 ●しかし、おくひかり、こんなに細よれになるのなら、来年度は全品のハサミの部(10kg)に出品も検討か、と。 ●今回のおくひかりは、町の贈答用原料。でも、町品にも出してほしいなぁ。NN27は目立つ白茎を除去する調整で町品へ出品してもらいます。 ●おくひかり茶葉が少し余ったので、K場長にお願いして、釜炒り試験製造に使わしてもらいました。とりあえずの萎凋処理を簡易に行い、明日釜炒り製造します。 □良い生葉です。釜炒り機使用。 □萎凋処理を変えて3ホイロ用意。この時点で、すでに林檎を割った時にでるような甘い香りが漂っています。萎凋って何だろう? ●釜炒り室の隣接する部屋には、こんな本がたくさん置いてあり、これらを読みながら、眺めながら、釜炒り茶、萎凋、発酵茶等に対するイメージを膨らませ、また模索しています。 ●また、飯田辰彦さんの3部作も置いてあり。知り合いがたくさん紹介されていて。 ●明日も頑張らねば。とは思いつつ、土曜日出勤が決定(>_<)。香駿の釜炒り茶製造を行います。それはそれで楽しいのですが、身体と心のためにもどこかでリセットが必要。 ●今日の一冊。雨隠ギド[作]『ファンタズム』【2008年,㈱新書館,¥530+税】。人の悪意が見えてしまう主人公、その心の葛藤と人と言う生き物の醜さ、弱さ、そして涙が描かれている。人、てつらいよなぁ。新書館という出版社、昔Wingsという雑誌を出していたなぁ、と昔々を思い出して。本屋で本を買っていた時代の思い出。本屋は知で、興味であふれていた心の拠り所だった。本は何でも教えてくれる、求めるなら。
●本日は発酵茶の製造。農家さん(静岡県農業経営士のK氏)の依頼で静岡型発酵茶(被覆さやまかおりを萎凋処理したものを釜炒り製造)を2ホイロ(10㎏×2)やるのですが、併せてK場長にお願いして、つゆひかりの生葉を2ホイロ(8㎏×2)用意してもらい、昨日から萎凋処理。この萎凋処理については、簡易萎凋法という地名農林業センターの施設を活用した方法を検討していて、今回も処理の違いを比較してみました。また、静岡型発酵茶用以外の余分の生葉をK氏が提供してくれたため、それも萎凋処理をして。 □K氏の静岡型発酵茶の萎凋処理済みのさやまかおりの生葉。 □つゆひかりの簡易萎凋処理①。萎凋を強めにした方。 □つゆひかりの簡易萎凋処理②。萎凋を弱めにした方。 ●さやまかおり、独特の萎凋香を放っていました。つゆひかり、強弱により新芽の縁への影響程度が異なります。 ●釜炒り製造については、JAの釜炒り先生Y道氏にお任せなのですが、とりあえず、自分でも感覚をつかまなきゃ、と静岡型以外の分を自分で釜炒り処理。そこそこ上手くいって、良かったかな。設定をつかむのに時間がかかります。そんなこんなをしていると県農林事務所の普及指導員のU氏とJAのY道氏登場で、静岡型発酵茶の釜炒り処理を。香気を活かした製造ができたなぁ、と。 □左写真が釜炒り機前で排出される香気確認をしながら出すタイミングを話すY道氏とU氏。右写真が水乾機前で取り出したお茶を確認する二人。 ●結局5ホイロ作ったのですが、その内質確認をしてみました。 □荒茶を審査茶碗に並べて審査。うちの課のT畑係長も参戦。 □左から、つゆひかり(簡易萎凋・強)⇒つゆひかり(簡易萎凋・弱)⇒さやまかおり(簡易萎凋・2度処理)⇒静岡型発酵茶①⇒静岡型発酵茶(釜炒り温度①に対して+5℃) ●水色違うのが面白い。つゆひかりは独特の香気があって、それをどう判断していいのか(>_<)。でも味わいは良し。静岡型発酵茶は目的とする香気が出ていたかな、と。今後、後熟の影響がどう出るか。 ●釜炒り茶製造は5ホイロやっても6時間が終わるのでありがたい。それに釜炒り先生が一緒にいてくれるので気は楽だし、ある程度のマニュアル化も進んでいて失敗に至る事がないので。一番茶でもう1、2回、二番茶で複数回、釜炒り機を使った発酵茶試験を継続予定。やはりお茶は揉んでなんぼ、作ってなんぼ、経験してなんぼ、だと思うなぁ。 ●とはいえ、身体的疲れはピーク。5月まだ休みなし。4月も二日間のみ。昨年の記録(4-6月で10日間)を更新しそうで嫌だなぁ。平日どこかに休みを入れよう、と。 ●それでも、そこそこの時間に帰る事ができるのは品評会製造が終わったから。でも明日も4ホイロ程度普通煎茶を揉みます。釜炒りと違って時間かかるんだな、これが(>_<)。 ●今日の一冊。J・ミッチェル&R・リカード[著]村田薫[訳]『怪奇現象博物館』【1987年,北宋社,¥1,500+税】。昨日に引き続き。こんな本が好き。世の中の不思議、というくだらなさがいいのだ。でも世の中には説明できない現象が多々あるのも事実。それは科学でも同じ。OboがSTAPという妖精を見る権利を有しているのと同じく、誰でも不思議を追及する権利と夢を持つ。何というか、分からない事いいなぁ。
●昨日で品評会製造は終了。でも、試験製造を兼ねて、色々なお茶を楽しく揉める(品評会製造は気持ちの緊張度が高すぎて、心が削られます)、そんな時期になりました。 ●とりあえず、昨日の「香駿」の余剰葉を一晩静置萎凋させて、釜炒り処理を実施。 □4㎏×8カレイ+5kg。 □私流の表現ではやや水臭い感じ。どうしても茶葉の積み上げの表面と内側の水分状態が異なるのが(>_<)。 ●一晩静置して、減水率は22%程度。この時期としては進んだ方。芽がミルかったので。萎凋による香気発揚はそれほど強くない感じ。 ●これを釜炒り機(炒り葉機)で、殺青&炒り葉処理を実施。4回しで減水率は59%程度。これを揉捻、中揉、そして精揉処理をしてお茶つくりました。釜伸び茶。 □精揉の途中の状態。すごい尺、そして剣先もしっかり残っています。 □乾燥終了後のものを拝見盆で見せてもらいました。伸びあるなぁ。そして審査茶碗の中での様子。少し合葉の平打ちが気になりますか。 ●何でこんなお茶をつくるのか。一つは製造技術の幅を広くし、どのような状態にも対応できるため。もう一つは、まあ、どんなものができるのかな、という単純興味(味わいや香気への影響等)。 ●味わいは覆い味、覆い香が強く、萎凋や香駿の香気は抑制され気味。やはり釜炒り仕上げとは異なる。でも、この手法については、今後も検討を重ねて、よりピンピコなお茶づくりに、と思っています(今年の一番茶中にもう1回チャレンジできそうで。地名農林業センター場長に感謝<(_ _)>)。このお茶は仕上げて、川根本町の品評会へ出品予定。 ●さて、明日は静岡型発酵茶の持ち込み製造を実施する。それに伴い、農林業センター内のつゆひかりを8kg×2ホイロ準備してもらい、昨年も検討した簡易萎凋法、釜炒り茶製造を実施。とりあえず、前日萎凋処理を本日行いました。つゆひかり、こんな甘いアイスみたいな香りなんだなぁ、と感激。 □「つゆひかり」もミル芽の良質芽を準備してもらいました。つゆ、て葉の感じ。 □手前の3カレイ(合計生葉8kg)と奥の3カレイ(合計生葉8kg)で簡易萎凋処理方法を変えています。明日どうなるのかな。 ●これらは、それぞれを釜炒り機で殺青・炒り葉、そして揉捻⇒水乾機でお茶にします。萎凋釜炒り茶。 ●夕方、明日の静岡型をやる園主が、生葉余ったで好きにしな、と被覆さやまかおり10kgを持ち込んでくれました。もちろん好きにします。とりあえず、簡易萎凋処理をして、明日までの減水率等を確認して、萎凋釜炒り茶に作っちゃいます。 □持ち込まれた被覆さやまかおり。明日そのまま製造やっちゃいます。 ●川根本町のいいところ。このような試験製造をやれる施設等が整っていること。この7年間おそらく私が一番好き勝手にここの施設を使っているのだろう。何事も自分でやる、その経験が血となり肉となり、基礎茶製造等能力アップにつながるんだと思う。 ●何かに取り組むと課題は次から次へと出てくる。それを解決する事で、品評会製造一つ取っても次のステップへいけるんだと思う。やっと、お茶づくりを楽しめる時期になりました。あとは事務仕事があまり余計な形になりませんように。 ●明日も頑張らなくては。だから寝る。寝不足。 ●今日の一冊。ジョン・A・キール[著]南山宏[訳]『不思議現象ファイル』【1997年,㈱角川春樹事務所,¥680+税】。こんな本が好きである。ネッシーも雪男も、そしてUFOもおそらくいないんだろうけど、でも、知らない事、不思議な事、それらがワクワク感を高めます。くだらないけど、こんな事が癒しに繋がったりするんだなぁ。
●昨日5月10日の品評会普通煎茶製造のファイナル。(農)中川根はちなか園とつちや農園。私自身にとっても、もうこんなお茶を揉む機会はおそらくこの先ないだろう、という中で感慨深く、3つのホイロの下揉み(葉打ち⇒粗揉)をやらせてもらいましたが。水。今年の水は本当に始末が悪く、葉打ちでの乾きたがりに対しての粗揉でのもたれ感。その嫌な感じを一枚一枚ベールをはぐように1時間の葉打ち⇒粗揉のお茶との語らいを続け。語らいと言うより説得か。しかし、その結果として、ツルンと素直な素顔をどのホイロも見せてくれて良かった。外観は細よれに、内質はちょうど味ののってくる時期にはまり、という感じで、ラスト製造として良い形で終えれたと。 □精揉機に集う男達。形ができるから面白いんだろうなぁ。しかし、下揉み係の私は既に言う事を聞かないお茶達との会話で、この時点で疲労困憊のため、ちょっと見る位。 □精揉途中の状態。今年のお茶は伸びるなぁ。仕掛け成功なり。 □そして夜の時間には天空から園主とその孫まで参加。若すぎる茶師である。 ●3ホイロのお茶を並べて比較審査。香気、山のお茶独特の清涼感を醸し出している。そして味はのってきている。九州大会へ向けて、これで駒が出そろった、という事かな。 □左が、はちなか園。右がつちや農園№1。はちなか、細いなぁ。16で抜いたら全部抜けてしまいそう。つちや、力強い味わいでした。若木が効いたかな。 □左がつちや農園№2。こちらは№1と同等の形状に。川根のお茶は細くなりたがる。3つ並べて審査しました。 ●ラスト製造。niceです。川根のお茶は、製造が専門でない私に多大な技術情報を供給してくれました。お茶の理解が一段階あがった、て思います。ありがとう、です。 ●そして、本日は、全品出品釜炒り茶の製造。瀬沢共同がここ2年「香駿」という静岡県奨励品種の香りに特徴のある茶葉で全品釜炒り茶の部へ出品してくれていて。昨年は2等[12位]に入賞する快挙。今年は更にその上を目指しています。 ●川根の釜炒り茶製造については、JA職員のY道君が主体的やってくれるので、私はサポート。製茶機の都合で、煎茶ラインの工場の方で仕事をします。そうしたら、今日は「つゆひかり」を揉んで欲しいという依頼があり、釜炒りやりながら、煎茶の「つゆひかり」を揉む、という作業を並行で実施。 ●「つゆひかり」、もう少し蒸かしても良かったかな、と思いながら、私の下揉み後のお茶は、精揉機の鬼の、これもJAのN島君がきっちり仕上げてくれました。摘みがやや荒く白棒が見えますが、細よれの尺のある良いお茶になっています。 □普通蒸し、つゆひかり。白棒入っちゃってます(>_<)。 ●「香駿」は香気に特徴があり、品評会的にはあまり向いてない(審査員が評価できない)と思っていますが、商品的価値を含めた釜炒り向き品種だとは判断しています。既に品評会出品茶に付随してつくる香駿釜炒り茶商品は、JAで販売されていて。そんな意味での取り組みでもあります。香駿、良い品種だ。 □左が№1、右が№2。№1は合葉の具合もありやや大きめに見える。№2の方が絞まっているかな。 □№3。形状的には№1と2の間くらいかな。同じ茶葉を使ってつくってもなかなか同じものができないのが釜炒り。 □必ず最後に審査をして製造者で反省点について意見交換し、それを明日につなげる、を行ってきました。 ●本日、本当に本当の平成26年度全国茶品評会出品茶の製造が終了。出品は普通煎茶4kgの部へ7点、釜炒り茶の部へ2or3点を出品します。今年は宮崎県、どんな話をてくれるのかな。 ●今日は午前様になる事もなく帰宅。しかし、既にこれを打っている段階でフラフラしています。 ●しかし、明日から月曜日で通常勤務。役場へもちろん出席です。でも、一方で町農林業センターに写真のような茶葉が待っていてくれるので、気合を入れていかなくてh。 □カレイに茶葉を並べて。 □摘採がミルい。茶葉もこの時間でしっとりです。いいお茶だ。 ●明日は何を? 萎凋釜炒り茶by香駿。いいお茶になるぞ、きっと、多分(>_<)。 ●今日の一冊。喜国雅彦[著]『本棚名探偵の冒険』【2005年,㈱双葉社,¥762+税】。著者は漫画家なのだが、本については莫大な蔵書なり、を持っているのだろう。この本も、本自体の事ではなく、本の周辺の人であったり、物であったりそして、やっぱり本好きは世の中にゴマンといるんだなぁ、と。もっともっと本を読みたいな、読み返したいな、と思います。
●相変わらず土日であろうと川根へ足を運び、お茶づくりに励むのですが。 ●そんな中、本日は、全品出品茶製造の普通煎茶については製造ファイナル。はちなか園さんと土屋農園さんの2出品者の製造を実施。はちなか園さんは当初2ホイロの予定でしたが、1ホイロに。土屋農園さんは2ホイロの計3ホイロを製造。 ●朝の地名、品種つゆひかりの画像。この茶葉で萎凋釜炒り茶製造の試験をする予定。上手に雨を避けた収穫ができないかと考えていますが。 □地名農林業センター内にある 5aない位の園地(5/11修正⇒5aもありません。1a程度。完全に頭がおかしかった昨夜)。やっと芽伸びが見え始めた感じ。 ●と、書いていたら、落ちました(眠りに)。(@_@;) ●続きは、明日。仕事だぁ、・・・・・・、(>_<)。
●本日も全国茶品評会出品茶製造。出品者は高田農園、高田智祥氏。今日と明日で煎茶出品茶製造は終了。3出品者6ホイロを予定。全品製造も佳境、そして自身の中でのカウントダウン。 ●朝、地名へ寄って、研修工場のボイラーをセットし、役場へ。今日は多分金曜日なので、とりあえずこない間に積まれた書類を片付け、事務仕事をやった感(報告メールを送りつけ)で、地名へ逆戻り。 □朝の太陽が眩しい良い天気。そして昨日の釜炒り茶葉を摘採した茶園は被覆の残葉も若々しく(隣の無被覆の畝との対比が明確です)。 ●川根の品評会製造を7年もやっていて感じるのは、見た目の茶芽より、荒茶になると細く、小さくなる印象。なぜ?という事については研究課題にも成り得る事だと思っていますが、本日の高田農園の茶芽は特にその傾向が甚だしく、何で?と思う位に整います。一方で、今日の茶葉は、葉打ちで思った以上に乾いていて、でも、中には水持っている感じが甚だしく。葉打ちで中の水を出そうと強くすると上乾きでこなれてしまうので、すっっっっと葉打ちは済ませて、お利口な粗揉機で、とやったのですが、水の居所がいつまでも悪く、最後まで気持ちが揺れ揺れしながら揉み込みを行いました。楽させてくれない茶葉でしたが、出来あいは、やはり典型的な川根茶。細く小さくなりました。それでも尺がある。内質は、香気は清涼感をもってらしく、また味わいも旨味ありの嫌味なし、の良い出来でした。 □写真左が第1ホイロ、右が第2ホイロ。ほそぉぉぉい、ちいさぁぁぁい。色目濃緑。 □審査茶碗並べ見ました。写真上手く撮れない(>_<)。内質審査でも川根らしい香気が良かったです。 ●明日の2出品者対応で、今年の品評会、煎茶製造も終了。まだ釜炒りは残っていますが。品評会対応が終わったら、釜炒り機を用いた萎凋釜や紅茶づくりを始めたいと思っています。 ●ただ今日も午前様。明日起きられるかな(@_@;)。 ●今日の一冊。東海林さだお[著]『伊勢エビの丸かじり』【1998年,㈱文藝春秋,¥476+税】。著者の丸かじりシリーズが好きで好きで。何て美味しそうな文章を書くのだろう、といつも思ってしまう。題名でも伊勢エビの丸かじりは、味噌汁、なんですが、読むと本当に食べたくなってしまう。美味い話、大好き。
●本日は全国茶品評会出品のための「釜炒り茶」製造。釜炒り茶といえば、ほぼ100%九州(佐賀、熊本、宮崎が主産地)。なぜ、川根で釜炒り茶なのか。煎茶では全国トップクラスの産地であるが、釜炒り茶については赤ん坊のようなもの、それが9年前。それからの苦難の積み重ねで、全品でも九州三大産地に肩を並べて入賞するようになった。なぜなら、考えてお茶づくりをしているから。なぜ釜炒りなのか、釜炒りとは何なのか、釜炒りの意味合いは、そんな事を関係機関の技術員で話し合い、より良いモノづくりに挑戦、そして失敗も成功もその時限りにせず、記録として残し、次へつなげる。その繰り返しを続けてきて(私が来てからは7年目になるのかな)。 ●技術を構築するには、疑問?を持たなければいけないと思う。なぜ?を追及して、そこに理屈と理論を設定し、技術に昇華する、それが大事では。 ●そんな話は置いておいて、今日釜炒り茶つくりました。朝から摘採、そして製造工場へ運び込み、製造。そして出来上がったものを審査。3ホイロ製造しましたが、3つとも違いがある、これも大事。試行錯誤しているから。しかし、今年も一つの新たな形を得たのかな、と。調整の上、今年の全品へ出品されます。 □地名農林業センターの茶園。朝の露払いをしてもらっています。そしてレール式摘採機での摘採。 □工場に持ち込まれた生葉。この炒り葉機で製造します。 □炒り葉後に揉捻機へ。揉捻されている途中の茶葉。 □4ホイロ製造しました。4つとも同じにならないのが釜炒り。 □左上⇒右上⇒左下⇒右下の順番で製造。写真もうまく撮れず比較が難しいですが外観的には3ホイロ目、釜香の香気的には1ホイロ目。味わいは3ホイロ目かな。それでも、作る上でどうしたらいいのか、が見えてくるのが嬉しい。 ●そんな形で、釜炒り1品目が終了。次回は香駿の釜炒り製造を行います。 ●今日はそんな釜炒りの日だったのですが、天空の茶工場((農)あすなろ)から地名農林業センターへ手摘みの生葉が持ち込まれ2ホイロ製造。私は釜炒りの一部製造担当だったため、こちらの煎茶製造にはほとんど携われませんでした。釜炒り揉んでいる方が新しい?が出て楽しかったりするのだが。 ●そんな2ホイロでしたが、山のお茶らしい香りが出ていて良かったです。 □どちらもよい出来栄え。香気、味わいともに良かったです。どちらも良品ですが、どっちかと比べれば2ホイロ目がいいかな。 ●身体的にはそろそろ限界感がありますが、全品出品茶、煎茶があと3出品、釜炒りが1出品、それに対応するまでは倒れる訳にもいきません。まぁ、心は弱いが、身体丈夫なのだけが取り柄です。 ●という訳で、明日は全品出品茶製造。高田農園のお茶を揉みます。 ●今日の一冊。福本伸行[作]『賭博破戒録カイジ①』【2014年,kindle,¥0】。絵もどうしようもない、主人公は社会性はないクズ。でも、一度読みだすとグイグイと引き込まれてしまう思考の強さを持った作者なんだと思わされてしまう。この系統の全てが力強い作者。賭け事等知らなくても話として、面白い。既読本であるが、読み返したくてkindle無料本として購入しました。何度読んでも面白い、という言葉になってしまう。
●今日も朝から製造が2ホイロ。どちらも被覆したハサミ刈りのお茶だったのですが、タイプが全く異なるお茶づくりとなりました。 ●ゴールデンウィークというものは終わったららしい。通勤道路の混み具合が違う。しかし、休日の車より皆意識が高いため、流れに乗っていると運転の気持ちは楽。 ●平日のため、朝はまず役場へ行って事務仕事片付けてから地名の研修工場へ。ハサミ刈りのため、生葉の準備は早く、どんどん揉むのだ。1ホイロ目は、地名農林業センターの山の息吹の被覆。生育遅延の影響もあったのか、芽の不揃いが製茶したお茶にも反映されて外観が今ひとつ。ただ、内容はムラもなく、山の息吹らしい旨味もあり、悪くない。 ●2ホイロ目は、田野口第一製茶組合の台付けしたばかりの若木のハサミ摘み。生葉柔らかく、良い感じで揉めて。手摘みに匹敵する茶芽レベルでした。できたお茶も蒸しの通りもよく、味わいも旨味があり、良かった。町の品評会へ出品頂く予定。良いお茶です。 □今日は疲労感満載だったため、お茶の写真撮りも忘れる始末。荒茶の写真ありません。審査中の茶碗での状態。左が山の息吹被覆、右がやぶきた若木の被覆。どちらも悪い感じはありません。形状も田野口のお茶は良かったなぁ。 ●今日は2ホイロだけだったため、お茶の製造は夕方あがり。ところが、それから役場へ行ったら、12日までに出せ、というメールのみで仕事をする上部組織からの命令が届いていて。12日まで毎日朝から晩までお茶揉みである、ため、とりあえず居残ってやりましたよ。本当に思うのだけど、メールだけで仕事をした気になるのはやめてもらいたい。 ●そんなイライラを明日に残さないようにしないと。明日は農林業センターの全品出品用釜炒り茶製造。昨年度最高の8位という成績を残したので、今年は更にその上を目指します。 ●JAの川根担当の営農技術員に「釜炒りの先生」がいる。まだ若いのだが、彼のセンスで全品初出品ビリだった川根釜炒り茶が昨年度8位にまで登りつめている。技術、というものを意識してお茶をつくる重要性を釜炒りに携わる事でヒシヒシと感じている。写真は、昨日の彼の試験製造。釜炒り製造については、川根独自の2つのポイントがあり、それにプラスして昨年試行した結果を今年の製造に反映させる事になっている。写真では匂いがわからないのだが、釜香づくり、見事にはまっているように感じた。明日の勝負、どうなるかな。 □本番に向けての練習用釜炒り。この積み重ねが成果につながっている。努力は必ず報われる。 ●今日の一冊。明石散人[著]『日本国大崩壊』【2003年,㈱講談社,¥667+税】。アカシックファイルシリーズ。著者の本のファンである。従来にとらわれない新説を説明しきってしまう説得力がすごい。正しい正しくない、ではなく、読ませてしまう力が。定説にとらわれない考え方を学ばせて頂いている。何度読んでもこのシリーズは新しい読み込みの発見があり、嬉しくなってしまう本です。
●世間ではゴールデンウィーク最終日、との事ですが、今日も今日とてお茶揉みです。 ●朝の地名の風景。写真の真ん中に写っている建物が、品評会製造等を行う川根本町の製茶研修工場です。 ●本日は試験製造1ホイロ、全品出品茶製造を2ホイロ行いました。全品出品茶生産者は、川崎好和氏。信念を持った茶農家です。そんな人が多いんだ川根には。 ●試験製造は新ラインで、粗揉や揉捻の状態を確認しつつ、町内のA茶工場の持ち込み茶葉で行いました。粗揉での発見をどう活かすのかが重要。あー、もっと試験揉みしたい。 ●品評会茶製造は、葉打ちでは大変素直だったものの、粗揉で持った水がなかなか切れず、苦労しましたが、何とか次へ繋げて。できたお茶は、やっぱり、川根茶、良かったです。 □左が1ホイロ目、右が2ホイロ目。どちらもよく揉み上がっています。ただ内容は1ホイロ目の方が断然よかった。やはり自然仕立ての若木、というのが重要なのでしょう。 ●8日と12日に実施する全品出品用釜炒り茶製造に向けて、釜炒り茶製造担当が本日試験揉みを実施。従来からの重要課題である「釜香」を強めに入れる事に対応できそうな香気を審査で感じました。今年も上位を目指して。 ●当工場にある中揉機には他にはない制御盤がついていて。そして、新ラインにおける制御盤のこの数字。見る人が見るとこの深い意味合いが理解されると思う。何故、このような取り出しになっているのか。それを可能にしたのは何なのか。お茶の製造って面白いです。 □他でこの制御盤がついた中揉機はない、との事。それでも対応してくれるメーカーさんには感謝。 ●毎日の製造、そしてそれ以外の仕事も重なり、工場内に漂う倦怠感。みんな疲れてます。それでもやっと折り返し、頑張っていきましょう。 □疲れた時ほど、事故には気をつけないといけません。 ●明日は試験製造が2ホイロ。今日の製造で少し気になった事があるため、明日、粗揉で強い揉み込みを意識した製造をしてみようかと思っています。 ●問題は明日から平常勤務、朝起きて役場の出勤に間に合うかな(>_<)。寝るしかないのだけど。 ●今日の一冊。麺通団[著]『恐るべきさぬきうどん』【2003年,㈱新潮社,¥629+税】。今日、午前様で家へ帰ったら、夕飯に、うどん、が用意されていた。うどん大好きである。というか、蕎麦もラーメンも好き。麺類大好き。そんな意味で、一度香川県へうどん喰いに行きたい、と思って買ったこの本を。四国、道後温泉も行きたいのだよね。今年の夏の旅行は四国へ行こうかな。
●本日は全国茶品評会出品茶製造は中休み。でも、町の贈答用茶や手揉み用中火製造、そして、静岡県荒茶品評会への出品茶製造と逆にいつもより忙しいくらい、朝からお茶揉み。 ●そのため、いつもと同じように通勤経路を車で快調に走っていたら、あれ?、と通り過ぎて、通り過ぎて、でも引き返して、またUターンして、停まる。昨日のグロ写真については、上司から「あれはまずいだろう」と本日指摘を受けたのですが、グロではないものが連日で、また発見。というか道路に横たわっていました。これも昨日同様、ハクビシン、との事。この7年間で一度もハクビシンには遭遇した事がないのですが、それが二日連続それも死体で。しかし、獣死体マニア化している感が否めないです(>_<)。 □ハクビシン、しっぽと顔の白スジが特徴との事です。 ●朝からそんな状態でしたが、地名へついてすぐに茶工場でお茶揉みの準備。そして、ハサミ刈りのやぶきた2ホイロを製造。新ラインを使っての製造でしたが、旧ラインと異なる設定で、なかなか思うような乾燥進度を得られてないのですが、今日は裏技を発見したり、ちょっと検討すると面白いのでは、という事もあったり、ワクワク感高まってしまいました。ハサミ摘みにしては細よれの良いお茶となりました。 □ちぃぃと白茎が見えますが、良い感じの揉みだったなぁ、と。 ●それとは別に手揉み保存会の練習用の中火出しのお茶(中揉途中だしのお茶)づくりも。それは結局粗揉でラスト揉み過ぎず出しで作ってしまいました(保存会の方々の要望で)。それを2ホイロ。 ●この4ホイロやって、昼1時。これから、静岡県荒茶品評会出品茶の製造を1ホイロやりました。園主は㈲川根香味園の大村雄一郎氏。自然仕立て被覆やぶきたの手摘み生葉32kgでしたが、晴れ3日続いて水も落ち着いたのか、嫌みなく最後まで揉めました。出来上がったお茶も香気がブレなく素直に通る形で味わいに旨味ものっていて。形状も細よれ尺あり。良いお茶を揉むと幸せになります。 □写真左は精揉初期。写真右は乾燥後の審査茶碗の中での状態。 ●今日は揉んだ本数のわりにはいつもより早く終了。明日の全品茶製造に向けて英気を養います、というか家でダラダラですが。 ●今日の一冊。藤臣柊子[著]『だいじょーぶ、のんびりいこう』【2007年,㈱光文社,¥533+税】。みんな悩んでいます。心病んでいます。そんな意味でパニック障害が鬱にもなった著者が悩むなよ、大したことじゃないよ、と言ってくれる、そんな本。やっぱり社会生活していると当たり前に普通でなくなる時が来るし、それを抱え込むと針小棒大に感じてしまうし。自身もいい加減なので余計に社会不適応だと認識はしているのだが。それでも、まぁいいか、と自身に言い聞かせて、何とか過ごしている次第。いいじゃないの、と思いましょう。つらくなるだけ、損だよな。
●本日も全国茶品評会出品茶の製造。二日目。昨日の余韻を引きずりつつ、でも、気持ちを切り替えて臨まないと。 ●そんな事を思いながら、朝の通勤路で、いやぁぁぁぁ、道路の真ん中だよ、と避けてみたのですが、また、これも顔違うんじゃないか、と車を停めてしまい、観察。そして写真撮影。前回と違い、内臓はみ出し系なのでグロいのですが、元林業室担当に確認したら、これはハクビシンですね、と言われました。前回はアナグマ、そして今回はハクビシン。次回は、…何だろう。やはりタヌキか。タヌキはよく見かけるのですが、さすがに発見回数が多すぎて写真に撮る気にはなれないのですが。 □前から、後ろから撮影。しっぽが長いのが判断の決め手のようです。しかし、グロイ(>_<)。 ●こんな写真を朝から撮っているので、今日の製茶、茶芽における水の居所も変わっていたのですが、なかなか適正な乾燥へ持ち込めず四苦八苦。経験値だけは100を超えているのに、いまだにお茶の製造よく分かりません。 ●とはいえ、何とか裏技もくっして(裏技があるんですよ、内緒ですが)、出し度に向けた乾燥推移を確保し、後半の担当へバトンタッチ。出来上がったお茶は、川根茶特有の摘んだ芽より小さくなるお茶でしたが、細よれで、香気も特に2ホイロ目がうまぁぁく蒸しが入っていて良かった、という感じ。 □今日の生葉、テリッテリッ、で艶艶。そして揉捻での状態。40分後にこの茎が分からないくらいに染まります。 □精揉の中盤位。まだまだこれからピシッと伸びますのだ。 □乾燥機での棚差し替え時のお茶の混ぜ合わせ作業風景。写真左のベテランのN島氏なんて手が見えないし。そして写真右は、去年まで農林事務所で川根担当をしていてくれた後輩のI葉氏。休みだというのに顔を出してくれました。そうしたら仕事をさせてしまうのですが。手のひねりが秀逸です。 □写真左が第一ホイロ、右が第二ホイロ。第一の方が尺はありますが、第二の方がやや小さくでも細い。艶もあるかな。香気は第二の方がブレもなく良かったかな。しかし、これから調整していくので、両方とも更によくなります。 ●二日目を終え、気持ちや実働で揺れ動く部分はありますが、まだまだこれからが本番。気持ち入れて頑張らねば。 ●明日は全品出品茶製造はなく。ただ、地名農林業センターのやぶきたでの贈答用茶の製造と手揉み用中火出しのお茶づくり、そして静岡県荒茶品評会への出品茶製造が。色々なお茶を揉む楽しさと苦しさ。雨予報が心配ですが、何とか楽しくお茶揉みをしたいものです。 ●連休、という言葉だけは知っていますが、全く関係のない日々を過ごしています。ブログを書かないと曜日の感覚もありません。 ●今日の一冊。杉浦日向子[著]『ニッポニア・ニッポン』【1991年,㈱筑摩書房,¥420税込】。表紙のノホホンとした絵に気持ちを楽に読み始めると、第一話から「殺生」という題目で、死と生を問いかける話が。その一方で、ノホホンとした主人公の話があったりして、著者の裏表の表現がすごい、と何度読んでも思ってしまう。本当に早世されてしまわれておしい方、代わりなしの方、という事なのでしょう。誰にでもできる事をやる必要はない。誰にでもできないから価値があるんだ、と思いたい。しかし、それはなかなか理解もされず、認めてももらえない事が通常である。でも、やるしかないんだ。
●本日が地名農林業センターでの全国茶品評会出品茶製造1日目。相藤園、相藤令治さんのお茶から始まります。ちなみに5月1日に川根本町内では、相藤農園、相藤直紀氏が自工場での製造を実施(昨日のブログにその製造茶を掲載済み)。私の役割は工場での製造担当なので、お茶摘みへは顔を出さず、工場へ行って準備、のはずなのですが、昨日の午後半休の後の事務机の上が気になり、朝、まず役場へ行って事務仕事を片付けます。やっぱり、仕事積まれていました(>_<)。 ●とはいえ、早々に地名の茶工場へ戻り、生葉受け入れ態勢準備。ボイラーに火を入れたり、製茶ラインの再清掃したり。 ●と、言っている間に、生葉到着。そして早速の製造です。蒸しは無理せず、そして、今日の茶芽の水具合は?と確認をしつつ、葉打ち⇒粗揉と。一昨日のイメージがあり、それにややプラスのイメージで揉んでいたのですが、それでもそれよりやや上の状態推移で水含み、という感じ。ただ、粗揉のあがりにはキッチリと合わせて取り出し。揉捻⇒中揉⇒精揉⇒乾燥とイメージとしては良い感じで揉めたのですが。 □今日の生葉、そろってます。蒸しもうまく入った。揉捻では茎もしっかり揉み込まれ色染めています。 □精揉は途中の写真ですが、細よれ、尺ある(^◇^)。やれちゃったんじゃねぇ。 ●何というか、イメージ以上に揉めた感があって。出し度も、粗揉、中揉ともピタリといった感。本日、2ホイロだったのですが、どちらも揉みには満足です。そして、審査3gでやったのですが。 □左が1ホイロ目、右が2ホイロ目。何というか、調整前に出来上がっている感が。細いけど尺があるお茶、理想。 ●1ホイロ目、香気十分、の感覚で2ホイロ目に臨むと、何というかぎりぎり、本当のぎりぎり。点にぴったり着地、みたいな香気を持つお茶になっていて。それがムラもなく一つのお茶で出来上がっていて。このポイントにはまったお茶は7年目にして初めての経験でした。いい、でも、これを分かる審査員がいるかどうか、が重要なんだろうな。 ●そんな意味で初日なのに、何だか達成感まで醸し出してしまった感じがあった製造ですが、明日からまたキッチリとお茶づくりしていきたいです。とりあえず、連休に入ったようなので、今日事務仕事片付けたから、連休明けまでは追加でどうのこうの、という嫌なぁメールも届かないだろう、と思っていますが。雨のタイミングだけが心配です。 ●こんなお茶が毎日揉めると幸せ度アップだなぁ。明日も頑張ろう。 ●今日の一冊。汐村友[作]『スイようび』【2014年,㈱KADOKAWA,¥552+税】。嫁物語。どこの国の女の子をお嫁さんにした男の物語、ではなく、ほぼサイレントで話が進むお嫁に来た女の子の物語。何というか、ほんわか感とやさしさ漂う良い物語となっている。嫌味がないからだろうなぁ、お茶みたいだ。でも帯フリと異なり、まったく新妻らしさはない話です。実は騙された(@_@;)。
●今朝も地名は快晴。明るすぎて、太陽の写真が上手く撮れません。 □この太陽がお茶の芽にどのような影響を与えるのか。この一週間が大事です。 ●今日は事務屋。明日から、再来週前半まで毎日お茶揉みです。そのため、来週提出関連の事務をアタフタと処理。要求する方はまだ日があると思ってのんびりしているけど、こっちは全く時間がないのだからしっかり対応してもらいたい。 ●そんな合間に、昨日品評会製造をやられた相藤農園さん(相藤直紀氏)をお訪ねして、昨日作ったお茶を見せてもらったり、製造の様子を聞いたりして。審査茶碗に出してくれたけど、蒸しのムラを感じさせない、そして鼻を抜ける香気を持つ良いお茶でした。4日に2回目の製造をやるとのこと。こっちも負けてられないなぁ。 □尺のある良いお茶です。色目はカメラの問題で、もっと濃緑でした。 ●それにしても、明日から品評会本番。緊張するわぁ。何回やっても絶対はないから。それに茶芽が違うから。 ●しかし、真剣勝負。気持ちが負けないよういつも挑戦です。 ●午後から、家計の事情でお休みいただいて金融機関へ。四月、進学等色々あったので、・・・。働けど働けど我が暮らし楽にならず、です(>_<)。 ●今日の一冊。大竹利朋[作]『もぐささん』【2014年,㈱集英社,¥514+税】。1p目の「バクダンからあげ定食ダブルでください。あっ…、あと、ぎょうざも」のセリフに、もうこれだけで買った価値あり、と思いました。美味い話、大好きです。
●五月になってしまいました。というか、まだ五月。この気持ちの揺れはお茶の製造に響くので、きっちり心身をつくらないといけません。 ●今朝も朝からお茶屋さんへ持ち込む販売用のお茶を冷蔵庫から出し、その後地名圃場を歩く。天候は山霧、晴れ。体感気温があがっているので、お茶の芽伸びに期待したい。 ●この畑は、釜炒り茶出品用。やぶきた。被覆をし、予定では8日に摘採、製造。しっかり大きくなってくれ。 □釜炒り茶。昨年全品で2等に2点入賞という釜炒り茶産地に対抗しての快挙。今年はそれを更に、という気持ちで頑張らなくては。 ●お茶時期を迎えると高ぶる気持ちの制御がなかなか難しくなる。それがお茶を揉んでいる時だけでなく、日常生活にまで浸食してくるので、車の運転とか危なくなるし、食事も食べなくなる方向にいってしまう(体内脂肪が充満しているのでそれでも何とか生きていけるのですが)。でも、そのちょっと常にアイドリングしていて、テンションUPしている状態は、色々な感覚も鋭くなり、お茶の葉の水分状態なんかもさわっている感覚から拾い出しができるようになってきたりして。人間って面白いし、凄いなぁ、て思う。 ●そして本日は、品評会製造前、最後の試験製造。昨年の一等2席の相藤令治さんがぼさッ木(自然仕立て)の被覆手摘み茶葉を持ち込んでくれました。品評会出品茶と同等の茶質に揉む方も気合いが入ります。感覚は大変素直。雨後のため、暴れるかな、とも思ったのですが、そんな事なく、時間時間でキッチリと仕上がりました。出来上がりの香気、味わいも、ムラがなくキッチリと全体にうまぁぁく蒸しも透っていて。味わいも旨味あり。この揉み感覚を忘れずに、さぁ、3日から本番だ。 □生葉、良いですね。自然仕立ての手摘みの生葉って感じで。右は揉捻機での状態。 □左は精揉機の途中。尺ありで伸びています。右は審査茶碗の中に3g。 ●いいお茶を揉んでいる時は楽しい気持ちになっていく。これはやはり癒しなんだろうな、と思う。 ●また、懐かしのDVD。「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」。少年達(一人は男の子のような少女ですが。サガ)の友情、その心の動きを繊細に、そして美しく描いていて。これも映画館で観て感動して、NHKで一度放送した事があって、ビデオにとってあったのですが、いつの間にか紛失。それに今の時代、ビデオを観るデッキもないし。そんな意味で少し高かったのですが、思い出もう一度、と買ってしまいました。 ●思い出だけに生きていてはいけないのですが、昔のモノは良いモノがたくさんある、て思う。 ●今日の一冊。藤井龍二[作]『マンガで読む「ロングセラー商品」誕生物語①②』【2001年①2002年②,PHP研究所,¥533+税】。何というか、知識マニアなので、蘊蓄でもちょっとした情報でも知っていたいという気持ちが常にあって。そんな意味で、こんな本は大好き。多分、ものすごく簡略化した紹介なんだろうけど(1商品20ページ程度)、それでも単語として人名として知る事ができる、というのは嬉しい。知らない事を知る、という幸せ。また、知らないという事を認識する幸せ、どちらも幸福です。
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