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2013年1月23日(水) 能力、それとも意志

●今日も内勤。パソコンに向かい事務仕事をしていると余計な事ばかり考えてしまう。多分、集中力がないためであろう。短期勝負は得意なのだが、本当の短期でないとダメな自分。この季節にしては変な雨の降り方。今年も気象がおかしいのであろうか、心配である。
●昨日に引き続き似た者データ。これは県内現地18か所で各産地が行っていた年間窒素施用量54kgN/10aと40kg/10aのH18一番茶の生葉収量-全窒素含有率の相関図。見て分かるように、施肥処理の違いより、圃場による生産性の差の方が明らかに大きい。これを持っても現在の1回調査での収量うんぬんの考え方違うようね、と思うのだが。ただ多くの人(研究者も含めて)はそうは思わないらしい。なぜ、その圃場の生産性がそんなに低いのか、あるいは高いのか、それを調査研究する方がくだらない現地実証調査をぐずぐず何年も続けるより(最後には、やっているという行為が大事等と言いだすのだから)色々な意味で早道だと思うが。なお、この比較においても40kgNが優位な圃場数の方が明らかに多い(収量及び窒素含有率の高い傾向を示すポジションに比較においてあるという意味で)。それを収量だけとか、窒素だけとかで比較するので何にも見えないのだなぁ、きっと。さて、愚痴が多いのは昨日のセミナーに参加したためか。やはり出来ないポジションにいる自分をあまり刺激してはいけない、という事だ。
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●今日の一冊。北村薫著『六の宮の姫君』【1992年,㈱東京創元社,¥1300税込】。北村薫さんの本を初めて読んだのは図書館で借りたこの「六の宮の姫君」だったと思う。読んで翌日には出版されている本全てを購入しに本屋へ行った覚えがある。1ページ1ページ、あるいは1行1行が読んでいてもったいない位、色々な事が含まれていて、語りかけてくる本としては今でも自分の中では1番、2番である。芥川龍之介と菊地寛、その二人の関係が「キャッチボール」という謎かけから紡ぎだされてくる回答。本当にそんな事があったのかどうかより、それを結論に結び付ける流れの作り方が素晴らしい。今日の標題も主人公が女友達と旅行に出かける会話に出てくる話から取ったもの。「ああ………、やっぱり車でなくちゃ来られないところってあるねえ」「何でもそうだよ」「それ、能力ってこと」「というより、意志かな」。思うところは人は同じ。常に自分の気持ちを前に持っていかなくてはいけない、て読み返すたびに思う次第。良い本です。この著者のような先生に出会えていたら、とこの歳になり思うところ。師と呼べる人がいないのだろうか、今からでもいいので。
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[ 2013/01/23 ] 小説 | TB(0) | CM(0)