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2013年1月31日(木) 早くも一月が終わってしまった

●昨日と同様のどんよりした心持ちで仕事に臨む。1月も最終日だというのにいけない。でも、こんな日々が二月の中旬までは継続。そして、今日の結果は明日にまたまた継続(>_<)。なぜ、今週はこんな事で3日間もつぶれてしまった。これは意味がある事なのか、ない事なのか。微妙にHigh気分になり、辛い事に対応していこうとする自分の心持ちが嫌だ。
●車のDVDでJOJO1を観る。JOJOがアニメで動いている、という感じで楽しい。
●あの小西先生のデータでみれば、N濃度の適正域は生育で20ppmでほぼプラトー、品質(アミノ酸濃度)で80ppmでプラトー。これをどう解釈するべきなのか、と言えば、やはり濃度障害の考え方を考慮しなくてはいけない。お茶の品質、施肥量ではなく、施肥濃度だという意識、持ってもらいたいなぁ。それに窒素肥料、あるいは肥料がお茶づくりの全てではなく、はっきり言えば、その占める割合は大きくないよ、て。
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●今日の一冊。杉浦日向子とソ連編著『もっとソバ屋で憩う』【2002年,㈱新潮社,¥629+税】。お亡くなりなった江戸風俗研究作家、漫画家。本当になぜ、という人ほど早くに亡くなる。蕎麦は好き。この本の良さは、お店紹介に終わらず、それが杉浦日向子エッセイになっているところ。全てのお店に行って食した気分になれる。今までで一番だと思った蕎麦は、静岡県富士市大淵にある「茶の生」の佐野玲子さんが作る手打ちそば。これが本当に100%そば粉の手打ち蕎麦(+o+)とびっくりする位素晴らしいものでした。その佐野玲子さんも今はお亡くなりになって。今の「茶の生」は娘さんがやっているようです。一度お伺いしたいな。何にしても蕎麦は大好き、です。
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[ 2013/01/31 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

2013年1月30日(水) 心は常に冷静に

●気持ちを乱さず、常に冷静を心がけて。余計な事は言わない。つもりで我慢しましたが、あらあらの情勢で事態は最悪に。思うに任せない一日、そして明日も同じ苦しみが(>_<)。家に帰ったら、JOJOのDVDが届いていて少し気持ちも揚げ揚げに。静岡では放映されていないので観るのが楽しみ。
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●土壌中の無機態窒素と全窒素。施肥量の違いによる存在率、気象環境の影響等、やはり視点を持った判断が必要だと思う。そんなグラフを並べ見ました。無機態窒素は施肥量の影響を受けやすいが、全窒素は地力としての在り方で、一定以上の施肥量があれば安定する。あとは土壌種の違いか。春先の無機態窒素量が低い事で、生育への影響が見えなくもない、と思っている。ただし、それも一定量あればプラトーに。冬越え肥料の在り方を考えた秋肥施用も重要だと思うのだが、皆そんな事は考えないのだろうか。
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●今日の一冊。古谷三敏著『男のウンチク学』【1984年,㈱講談社,¥330税込】。著者は「ダメおやじ」「BARレモンハート」等で有名な漫画家さん。でもウンチク関連の著作もたくさんあって。お酒関係、食関係の情報、知識は著者の関連本から得たものがどれだけあるか。この本も現在は絶版ですが、食と酒等の蘊蓄がたんまり入っていて、何度読んでも飽きない本です。ただ、これの続、続々が発売された形跡が残ってはいるのだが、どこでも手に入りません。いつか古本屋で出会えるのかな。
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[ 2013/01/30 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

2013年1月29日(火) 嫌な事は次から次へ襲ってくるもの

●今日も一日事務所で内勤。二日連続の内勤は珍しいパターン。必ず二日に一回は川根路を車で往復する現場仕事があるのだが。内勤向きではないのは自分もそして上司も分かっているはずだが。そんな怠業状態であるため、次々に外的ストレスが掛かる状態に。明日も明後日もそれらの対応。気持ちが参ってしまう、前向きな仕事でないことから。ストレスは健康に悪いよな、絶対。
●茶園土壌中の元素分析結果。この土壌の存在率と茶樹体内の存在率はリンクしないのだが、それはそれで面白いと思う。根圏における選択吸収。そしてのその意味合い。本当に重金属はお茶の品質に影響しているのか、等等。
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●今日の一冊。小島政二郎著『食いしん坊2』【1986年,朝日新聞社,¥460】。食通で知られた小島氏。この本には食はもちろん、時代風景、文豪、人、様々な情報が含まれている。多分大学生の時に買った本だと思うが、既に絶版。この1を持っていたはずなのだが、どこを探しても見つからず、古本屋等でも見かける事がないのが残念。このような人によって食の文化が伝えられてきたのだと思う。見つけたら買うしかない本です。
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[ 2013/01/29 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

2013年1月28日(月) 1月もおしまいの週に

●今週で1月もおしまい。あっという間の1カ月。今週から2月中旬まで仕事上のゴタゴタが続くために気持ち負けしないよう対応していかないと。それにしても寒いのは変わらず。今年のお茶はどうなるのかな。
●今日も職場で内勤。怠業。やはりパソコンばかり見ていると気持ちが荒む。早く新芽を相手にする時期にならないかと思う。お茶は茶園でも製造中でも色々と教えてくれる。それが一番の先生なんだろうな。
●土壌診断関連、最終。無機態窒素(アンモニア態N、硝酸態N)。意外とアンモニア形態での滞留が多い。これは硝酸化成菌の問題なのか、それとも採土のタイミングがたまたま合致したのか。無機態Nの状態は点状態で観測するよりは、やはり時系列傾向、そしてそれに併せた資材の選択が重要だと思う。アンモニア態での滞留も肥効調節型資材率が高くなったりしている事も要因と考えられるが。
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●今日の一冊。泉麻人著『なぞ食探偵』【2005年,中央公論新社,¥743+税】。食にまつわる文が好きである。だから食絡みで、こんな仕事をしているのかしれない。不思議な名称の食べ物紹介、読んで味わう、そんな意味でこの本は単なるお店紹介ではなく、泉氏と一緒に散策し、一緒に食べている、そんな感じを与えてくれる。この本で「ミルクワンタン」【鳥藤:東京有楽町】を知って一度食べに行きたいと思っている。噂では「ミルクワンタン」にたどり着くまでに色々関門があるようで、それがまた楽しいみたいなのだが。そんな意味で読み返す食エッセイの一冊。
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[ 2013/01/28 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

2013年1月27日(日) 片付け

●昨日の疲れから寝坊。その上で、あふれ出ている書籍の片付けを命じられ、いらないものはBOへ排出に。将来的には電子書籍に変換されるのだろうけど、やはり個人的には紙文字が自分の生きている間は生きてもらいたいと思う。知を得るための行為とは異なる嗜好なんだろうけど。
●CECについては、研究者と現場でかなり指標としての評価が異なる。研究者的には、陽イオン交換容量、土壌の懐具合、土の在り方、土づくり位の感覚なのだが、現場的には意外と指標項目評価として高いポジションにいる。やはり、農業における土づくり絶対主義のせいであろうか。個人的にはお茶づくりにおいては、一面としての土づくりは大事であるが、一方でイオンの根圏域への移動性の早さも必要とされるところだと思っている。そんな意味であまりCECばかりを強化しても、・・・。色々と意見はあろうとおもう。Kについては、やはりP同様、L型施肥の悪癖が出てしまっている感じがする。植物的には安定性供給を求められる成分でもあるし、現在の春、秋重視(特に秋の耐冬性対策的な投入視点は、植物生理学的な理屈では正しいと思うが、実際の露地現場場面では?だと思っている。これに近いものが春の葉緑素アップのためのMgの投入。そんなに直接的に効くのか、と言いたいのだが)の体系ではなく、もう少し年間安定型(ロング等のNPK被覆肥料等の仕様も一考)で考えるべきなんではないのかな。先日、畜産研究やっている後輩から、鶏糞利用の相談があったが、K利用視点からも投入等を効率的に行えるのであれば、また配合肥料的な扱いができるなら(現在は、肥料取締法上で堆肥の配合は×)、輸入に頼る肥料資材の現状を考えれば有りなんだろうなぁ、と。Pの土壌貯金の在り方もまた再考だな。
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●今日の一冊。James S.Clark『Models for Ecological Data』【2007年,Princeton University Press,¥8,000位?】。象さん本。とはいえ、象さんの本ではなく、環境データ解析本。いまだに完読できてません。というか暇があるとペラペラってめくる程度で、突っ込んだ勉強はできていない。これも北大の久保さんのブログで知って即購入(久保さんフェチ(+o+))。ハードカバー版だったため、良い値段でした。今はペーパーブック版が出ていて、2000円ちょっとで購入できるようです。やはり基本はデータの分布とモデル化。ばらつき評価をどうするのか、課題、課題と言っていないで、しっかり勉強せねば。
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[ 2013/01/27 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月26日(土) 風華?

●今朝はまた冷え込んで。風もあり外に出るのが(>_<)。雪ではないが風華は確認。明日も冷え込むようで、寒さになれない所に住む人間には辛い。それなのに今日は夕方からお出かけ。気持ちは引きこもり読書なのだけど(>_<)。さて、強制連行されたエコパスタジアムでのドリカムコンサート、裏ドリワンダーランド。裏曲ばかりで知っていたのは1曲だけという状況でしたが、吉田美和さんを可愛いと思ってしまい(年上です)、美和さん、中村正人さん、ドリカムを大好きになってしまいました。やはり何十年も続いている本物は違う、と感動。良い経験。写真はコンサート最中に打ち上げられた銀テープの裏にメンバーのコメント&サインの粋なはからい。楽しかったです。
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●土壌分析データ。リン酸のばらつきは、茶園としての育成年月の影響だとは思うが、昔ほど、極端にリン酸が高い傾向が確認されないのは、L型施肥体系になったからか(NPKにおけるPKの施肥量削減)。ただ、リン酸は表層集中(土壌移動性が低いため)するため、土と混ぜ込む耕起作業は必須。石灰(Ca)は高い圃場はpHとの連動性を判断し、酸性肥料による改善も。一方、pHの現況を見れば(昨日データ)、過去の投入N施用量に比べ削減が進んでいる現状で考えれば、やはり土壌改良材としての管理が手抜きになっている可能性は否定できない。また、Ca自身が茶園から年間で1kg/10a程度収奪される成分要素であるため、土壌改良目的以外の植物に対する必須性も考慮する必要がある。
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●今日の一冊。島尾伸三著『中国茶読本』【1996年,㈱平凡社,¥1553+税】。仕事についてお茶の勉強を始めて、知識の拡大を図っていた頃に購入。単なるお茶紹介ではなく、著者の中国茶ショートエッセイのようになっていて、写真も豊富、読みごたえもあって良かった。この中で紹介される桂峰81とナンバーで紹介される中国緑茶。その手作り感と貴重性が文章を面白くしている。こんな秘密のようなお茶に出会いたい、そう思い、今も自分はお茶の仕事に携わっている。
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[ 2013/01/26 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月25日(金) 小雪舞う道

●今日も仕事で川根路を車で行ったのですが、場所によって風華、小雪、晴れ、という複雑な気象模様を体験してしまいました。その上で、車から出ればやはり寒い。お昼は「あけぼの食堂」さんで、大根ラーメン+ミニ丼セット(ミニ丼は、ネギチャーシュー丼)を頂きました。温かい食事、おいしゅうございました<(_ _)>。
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●土壌分析の解析を、とN共同茶工場から頼まれて、圃場30か所のデータを渡されて。とりあえず、データを項目ごとで、ざらっと見える形に。項目で単位幅が違うので、pHやECはつぶれてしまっているが(後で単独で範囲調整)、見て分かる形にしたいが自分の気持ち。何にしてもばらついてますね。でもそれなりの傾向も見えますね。という話にしたい。例えば、pH。茶園らしく平均値は3.5程度。でも2.8-3.6位にデータは集中。茶園らしい。一方で、4以上も点在。新規造成茶園等も含まれるので、まだまだ新土傾向もみられる茶園もあるという事か。色々な意味でデータを広げて見ると面白い。
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●今日の一冊。左能典代著「岩茶のちから」【2006年,㈱文藝春秋,¥476+税】。著者の左能さん、そして、東京目黒にある岩茶喫茶『岩茶房』を知ったのはこの本ではなく、サライの中国茶特集だったと思う。岩茶、土壌ではなく、岩に生息する茶樹から作ったお茶。武夷山。それに惹かれて、東京へ行った際に目黒のお店へ行き「大紅袍」(お茶セット3gで1500円だったと思う)を飲み、その複雑な香気、甘味に感動したのが多分平成8年頃。今ではその頃に比べ中国茶に対する知識も増えたが、やはり、あのような感動を与えるお茶を作るためには何が必要か、と思う日々。その後、文庫として発売されたため購入したこの本も、お茶とは何か、考えさせてくれる良書だと思う。言葉が色々な思いや知見を与えてくれる、実技術でなくても。
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[ 2013/01/25 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月24日(木) 運転しながら思うこと

●今日も現地会議で山へ。山へ山へとは書くが、別に山登りをしている訳ではないので。ただ長い道のり独り運転をしながら、往復2時間以上の考える時間があると。何を考えているかと言えば、くだらない事ばかり。有意義な時間の使い方を、とは思いつつ、それができれば苦労はいらない。
●載せているグラフ(枠重-N率)について、サンプル採取日を基準に時系列で重量やN量増加の変化を示したら面白いのでは、との御意見を頂いた。自分でも日変化の処理による違いはサンプル採取時の感覚としては感じているし、おそらく速度の違いに気温や土壌含水率等が影響している可能性が高いのでそれらも含めた解析ができたらいいな、とは思う。そのような視点を与えてくれる人を大事にしなくてはいけない、と思う。ありがたい事です。グラフは点滴処理と慣行処理の二番茶期の100芽重-芽数の相関図。水はやはり収量性(芽数×芽重)へ大きく影響するんだ、と思う。そこが光合成、炭水化物合成とつながってくるのだが。そうすると適切な光合成条件のための茶樹の在り方、仕立て方、茶株面の作り方、等が技術的に整理される必要がある、と思う。
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●今日の一冊。来嶋大二著『ひまわりの螺旋』【2012年,共立出版㈱,¥1,500+税】。数学の本です。植物における螺旋、葉の付き方(葉序)、またヒマワリのフィナボッチスパイラル。葉は最大の光合成のために螺旋形式で空間構成を行っている、ように見えて、平行開葉であったり、逆に開葉せず直立した形で空間を埋めるタイプもある(茶で言えば「さやまかおり」等)。空間占有率なのか、日射角度なのか、色々な意味で植物は多様なタイプがあるが、それも数学的に説明できる、はず。そんな意味で買った本だが、高校時代の得意科目が化学と国語だった人間にとっては数学の数式は拒否反応が強くて、読み込みが進まない。それでも、やはり「螺旋」という言葉自体に惹かれるものがある。植物は面白い。
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[ 2013/01/24 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月23日(水) 能力、それとも意志

●今日も内勤。パソコンに向かい事務仕事をしていると余計な事ばかり考えてしまう。多分、集中力がないためであろう。短期勝負は得意なのだが、本当の短期でないとダメな自分。この季節にしては変な雨の降り方。今年も気象がおかしいのであろうか、心配である。
●昨日に引き続き似た者データ。これは県内現地18か所で各産地が行っていた年間窒素施用量54kgN/10aと40kg/10aのH18一番茶の生葉収量-全窒素含有率の相関図。見て分かるように、施肥処理の違いより、圃場による生産性の差の方が明らかに大きい。これを持っても現在の1回調査での収量うんぬんの考え方違うようね、と思うのだが。ただ多くの人(研究者も含めて)はそうは思わないらしい。なぜ、その圃場の生産性がそんなに低いのか、あるいは高いのか、それを調査研究する方がくだらない現地実証調査をぐずぐず何年も続けるより(最後には、やっているという行為が大事等と言いだすのだから)色々な意味で早道だと思うが。なお、この比較においても40kgNが優位な圃場数の方が明らかに多い(収量及び窒素含有率の高い傾向を示すポジションに比較においてあるという意味で)。それを収量だけとか、窒素だけとかで比較するので何にも見えないのだなぁ、きっと。さて、愚痴が多いのは昨日のセミナーに参加したためか。やはり出来ないポジションにいる自分をあまり刺激してはいけない、という事だ。
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●今日の一冊。北村薫著『六の宮の姫君』【1992年,㈱東京創元社,¥1300税込】。北村薫さんの本を初めて読んだのは図書館で借りたこの「六の宮の姫君」だったと思う。読んで翌日には出版されている本全てを購入しに本屋へ行った覚えがある。1ページ1ページ、あるいは1行1行が読んでいてもったいない位、色々な事が含まれていて、語りかけてくる本としては今でも自分の中では1番、2番である。芥川龍之介と菊地寛、その二人の関係が「キャッチボール」という謎かけから紡ぎだされてくる回答。本当にそんな事があったのかどうかより、それを結論に結び付ける流れの作り方が素晴らしい。今日の標題も主人公が女友達と旅行に出かける会話に出てくる話から取ったもの。「ああ………、やっぱり車でなくちゃ来られないところってあるねえ」「何でもそうだよ」「それ、能力ってこと」「というより、意志かな」。思うところは人は同じ。常に自分の気持ちを前に持っていかなくてはいけない、て読み返すたびに思う次第。良い本です。この著者のような先生に出会えていたら、とこの歳になり思うところ。師と呼べる人がいないのだろうか、今からでもいいので。
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[ 2013/01/23 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年1月22日(火) 勉強は大事

●今日は午後から静岡県コンベンションアーツセンターグランシップで行われた農業環境技術公開セミナー「生産性と環境保全を両立する茶園のエコ管理」を聴講。茶草場の話から、N2Oの話、茶園施肥の話等々、勉強になりました。ただ一番面白かったのは、茶草投入とN2Oの排出抑制の関係性の折り合いが技術的に整理されておらず落とし所に至ってない状況。茶草場、世界農業遺産登録、概念だけが走っている感が否めない一方で、茶園施肥についてももう少しきっちり過去データを含めた整理が必要だと改めて思いました。やはり、勉強は大事。しかし、現場とはかけ離れ過ぎている感覚をどこで折り合いつけるか。
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●今日のセミナーの中で静岡茶研センターの方が、年次の収量と全窒素含有率を別々の折れ線グラフで示していたが、面白くない、と思ってしまう。1月7日に載せましたが、やはりとりあえずこんな形で整理して、この直線のfittingの悪さの理由を検証する方がどれだけ面白いか。収量も窒素含有率も低い場合の気象的影響とか、前年の整せん枝の有無であるとか、色々と考えられる事もあるし、これに単年度の経時枠摘みデータと連動させれば、見えてくるものあるなぁ、と思うのですが。何となく聞いていて発展性がなく面白くない、という事実がねぇ。
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●今日の一冊。園池公毅著『光合成とはなにか』【2008年,㈱講談社,¥940+税】。今日のセミナーの話でもあったのだけど、C(炭素)の重要性、それをどう活かし、どう明確化していくのか。そして、それに施肥(N)がどう寄与するのか。本来は最新の専門書をあたらなくてはいけないのだが(何冊かは所有しているのだけど)、とりあえず、まずはブルーバックスで。p191の葉緑体の移動、お茶の被覆効果では大変重要な点。日常の仕事に流されず、何にしても勉強、勉強と思わされた日でした(>_<)。
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[ 2013/01/22 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月21日(月) CN比という割り算値

●怠業。各種報告書及び提出書類の作成を集中とボケを組み合わせながら、ジリジリと進める。しかし、なかなか進まない。気持ちの問題か。
●CN比という炭素率/窒素率を示す数字がある。これが何を示しているかは色々と議論があるところだが、土壌肥料的には堆肥等でCN比が低いものは窒素供給的、高いものは非窒素供給的、と分類される、かな。試験場の時は、窒素分析にはNCアナライザーという機器を使用しており、N%の他に分析サンプルのC%もデータとして供給される。そのため、それを基本にグラフの様なCN比と枠重量増加の関係式を引いてみるのだが。単純に考えて、重量増加の主要因は炭水化物増加であるため、当たり前にC含量は増加し、一方N含量自体も増加傾向を示すが、それは炭素増加率に比べ小さいため、CN比は重量増加に伴い、高くなっていく。それが、N施肥量の違いによる増加直線の差になるのは、窒素含量の差以上に、炭素率の影響を受けるからだろう。しかし、C及びNのそれぞれの関係を強調するために、C/Nの割り算値で関係性を拡大解釈するのはやはり適当ではないのだろう。北大久保さんが嫌う「割り算値」の、更に「割り算値÷割り算値」で最悪。でも、何となく、グラフだけ見ていると関係性に納得してしまうのは、やはりNの事だけでなく、Cの関係性も大きく施肥に由来するからなのであろう(植物生育という点で)。
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●今日の一冊。Alan Grafen,Roise Hails著,野間口謙太郎・野間口眞太郎訳『一般線形モデルによる生物科学のための現代統計学』【2007年,共立出版㈱,¥4,800+税】。本当に統計どうしよう(>_<)、と思って手当たり次第に参考書を探していた頃の一冊。今見ると、なんだなぁ、という感じはするが、その頃には勉強になる一冊であった。そう考えると、この5-6年の統計関係の出版本の充実は素晴らしいと思う。やはり、Rとベイズ、MCMCがそれに大きく寄与しているんだなぁ、と感じる。この本では、自身が考えていた回帰直線のばらつきとそれを踏まえた上での二直線以上の比較をどう考えるか、という点についてそれなりの基礎的知識を与えてくれた、と思う。データはばらついている、その前提に立ち、トレンドをどう判断し、そこからモデル化を図れるか。まだまだ全然駄目だなぁ(>_<)。
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[ 2013/01/21 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月20日(日) 夜は川根で会議(>_<)

●嬉しい日曜日。ただ、夕方から川根路を山へ山へ向かわなくてはならない。仕事ですから。地域の茶園をどう守り、どう続けていくのか、そのための話し合い。茶園を守るためだけの低コストの技術手法なら、はい、と提案できるのだが、それだけではないのが現場の実態。やはり、人なんだよなぁ(>_<)。
●帰ってきました。会議は、農業をやってない方も地区役員でいるため、話の受け止め方の差異もあり、1時間弱で終了。これからだなぁ、色々と。川根本町役場まで片道65km。往復130km。時間は車が流れていて片道1時間30分かな。車に自動操舵装置が早く付かないかな(21:30時点)。
●茶古葉(秋整枝面の成葉→一番茶新芽の土台)の窒素含量をリーフパンチという手法で調査し、秋期~春期の変化を時系列で追っかけた、試験場の頃。色々な施肥処理や違う圃場のデータを取る事で、冬季に茶古葉の重量が増加する理由は炭水化物増加に起因する(窒素量は増えない傾向から蛋白体の増加ではない)とか、12月上旬頃までは窒素量が増加するが、その後は2月の下旬頃まで変化がなく、芽の動きだし(萌芽開始)の頃に、また窒素変化が起こるとか、色々な事が分かった、つもり。グラフは時期別の施肥量を変化させて影響をみたもの。秋、春、夏の古葉への影響はやはり秋時期が最も大きく、春、夏の影響は見られない、というか、やはり直近の施肥は直近の生育芽へ移行する率が高いんだろうな、というのがこんな試験調査でも見えたのは益だと思っている。植物としてのチャの在り方と農作物として収穫も目的としたチャの在り方、それら目的に沿った肥培管理というものがあってしかるべきなんだろうな、とは思うのだが。
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●今日の一冊。吾妻ひでお著『うつつひでお日記DX』【2008年,㈱角川書店,¥500+税】。漫画家吾妻氏(別名:失踪漫画家、アル中漫画家)の日常をただ書いてあるだけ。まさにブログの典型。図書館で本を借りた、どんな本を読ん、今日は原稿が1枚しか書けなかった、TVでお笑い番組をみた、JKを観察、などなど。しかし、吾妻氏のコミカルな絵との組み合せで、何とも不思議な感覚となり、ブログを書く上で一つの参考図書とさせてもらっている。人生の達人である。
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[ 2013/01/20 ] 一般 | TB(0) | CM(0)

2013年1月19日(土) お休み嬉し

●寒い朝です。昨夜も帰りが寒かった。静岡人は寒さに全く弱い。二日連続で夜現場仕事でその他色々外的圧迫要因が日常でも連続したので疲れはピーク。ただ明日も山まで夜仕事へ行かなくてはいけないので、今日だけ全てを忘れてのんびり。まずは図書館へ借りっぱなしの本を返しに行かないと。
●行ってきました図書館。良いですね、図書館はやはりいい。ただであれだけの本が読める環境、素晴らしいものです。人類の一番の発明。お昼は近所のお肉屋さんで、各種揚げものを購入。その場で揚げてくれるので美味しい。今日は、イカとジャガイモとハムサンドとヒレカツ。もちろん、一人では食べない。お店のおばさんが良い人で、イカの小さいのおまけしたから、と追加してくれた。こんな近所づきあいのできるお店があるとありがたい。スーパー、コンビニ、確かに便利だけれど。最近、お魚屋さんも開拓した。それまた美味し、なのである。
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●樹体充足と新芽の品質的プラトーへの施肥窒素量の影響は異なるのか。収穫芽について、収量及び含有窒素成分等を調べると、一番茶においては上限投入窒素量30kg-40/10a程度(春肥12kg/10a+秋肥12kg/10aと調整肥としての夏肥9kg/10a×1~2)で十分プラトーに達すると複数の処理区を枠摘み調査した結果から個人的には判断しているのだが(摘採面の枝条構成の違いによる新芽の空間構成状況が、面的な収穫性に及ぼす影響差の発生はありえるが)。
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●一方で樹体、例えば茶株面古葉における窒素含有率、あるいは窒素含量は、端的に投入窒素量でプラトーという形にはならない感じをしている。グラフは茶株面古葉のリーフパンチ調査における秋期~春期の全窒素含量を時系列に示したものだが、投入窒素量との連動が高く、みえる。前原らの調査では上限4.0%、下限1.7%というデータがあるが(あくまで濃度データ)、これも明確に施肥窒素量と関係性をしめしたものではない。樹体充足の在り方については、今後、もっと検討を加えて知見を得たいと思っている。
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●今日の一冊。飯田辰彦著『日本茶の「勘所」』【2012年,鉱脈社,¥2100税込】。知り合いの茶農家さんがお二人取り上げられているので購入。土屋鉄郎氏、益井悦郎氏。土屋氏は煎茶の、益井氏は発酵茶の、川根本町、いや全国的にも第一人者である。土屋氏がこの本の中で語る「全品茶の製造工程中における花香系の継続」については自分が感じたことを土屋氏と会話した事で、今でも土屋氏に会う度に言われる事である。川根茶の凄さを初めて感じたお茶づくりの体験であったが。今でも川根茶はなぜあれだけのものとなるのか、他産地での経験を踏まえて自問自答する毎日である。著者の語る「萎凋」については、本来的な技術的視点での「萎凋」の意味合いではなく、お茶の持つ、あるいは発する「香り」というものを前提とした「萎凋」という捉え方をしていると理解しているが、おそらくその分けを本人は認識されていないのだろうと文章からは読み取れる。しかし、日本茶を語る上で特一級の方々が取り上げられているのでその紹介を読むだけでも、身になるものがあると感じる。この文章で語られる土屋氏と自分の経験を重ね合わせて今年も品評会製造に臨まなくてはいけない。
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[ 2013/01/19 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月18日(金) やはり残業、帰りの道は空いているのですが(>_<)

●今日も残業。現場で今年の点滴施肥の設計について検討。濃度とかん水間隔の話で、なかなか面白かった。その処理での今年の一番茶が楽しみ。こんな話ばかりの仕事だといいのだが。事務所に戻れば、先生がどうの、予算がどうの、とあー耳を覆いたい話ばかり。明日は休みなので図書館へ本を返しに行かないと。
●(19日朝→)書きかけで眠り込んでしまい、寒さで起きる朝。寒い今朝は特に辛い。以下も19日早朝に記載↓。
●施肥どうすれば、という現場茶農家や工場から問われたり検討会に呼んでもらったりする場面が今の職場でなくはないのだが、やはり、50年以上続いている多肥慣習(信仰)を改善に導くのは難しい。彼らの中にあるのは、施肥量をやったという行為と、その結果、こんなお茶になった、という結果のみ存在し、それがなぜそうなったのか、という解析がないからだろうし、特に施肥の場合、病害虫なんかと違いそれが見えにくいという点があるとは理解している。
●個人的見解として「多肥効果を否定する訳ではない。しかし、それは多肥という行為が生んだ現象を理解し、それが茶樹にどう影響を与えたかを考えるべきである。絶対的な茶樹の年間窒素吸収量は20-30kgでプラトーに至っているのに、その2倍、3倍、4倍の施用を行い、吸わないものを投入する行為の意味合い。それをあえて言うなら濃度効果以外のなにものでもない」と。
●一方で、生育芽を収穫する場面と、樹体づくりを行う場面が年間の中で混在する茶栽培においては、その目的に合わせた施肥管理の考え方をベースにおかないとただただ無駄な作業行為のみが継続されると思うのだが。詳細は本日(19日)のページに。
●今日の一冊。L.テイツ/E.ザイガー編&西谷和彦/島崎研一郎:監訳「植物生理学 第3版」【2004年,㈱培風館,¥8,800+税】。やはり、植物を調査対象とする者として、植物生理の情報をきっちり抑えないといけないでしょう、と大学の時に買った1970年代の植物生理学の本でも基礎は学べるのだが、やはり最新の情報を入れなくてはいけない。そんな意味でその本を本棚の奥深くに入ってもらい、新たにこの本を購入。図版が綺麗で、見ているだけで楽しい。大好きです。
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[ 2013/01/18 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月17日(木) 残業(>_<)

●今日は昼も夜も川根路を走り現場調整、現場会議。前向きな意見は聞けたので、今年平成25年のお茶生産に期待したい。とはいえ、明日も夜は川根で現場会議(点滴施肥について)。日曜夜も川根で耕作放棄地関連会議。夜仕事が身体に効く年齢になってしまった(>_<)。
●かん水同時施肥(点滴施肥)の効果。点滴効果もみられるが、品種間差もあり。ただ「やぶきた」だけの比較で点滴効果も確認済み。しかし、もう少し突っ込んだ解析が必要か、とは思う。サンプル採取していて思うけど「つゆひかり」は良い品種だ。しかし加工なら「香駿」かな。釜炒り、半発酵、紅茶、とどれでも面白い。
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●今日の一冊。陳舜臣著「茶の話-茶事遍路」【1992年,朝日新聞社,¥480税込】。「茶は南方の嘉木なり」の陸羽の「茶経」の言葉で始まる茶の話。やはり陳氏の中国歴史に関する造詣の深さと文章の上手さは秀逸で。多分、このような本は何度読み返しても新しい知がそこに見えてくる。おそらく自分の知識、あるいは経験が本に追いついてないんだろう、と思う。読み返しの妙のある良質な「茶の話」である。
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[ 2013/01/17 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月16日(水) 遅くなっての新年会

●本日は内勤。2年越しのデータを一応整理し、成績取りまとめ。現場調査なので、細部でいい加減な所があるが、好い加減で許してもらおう。その上で、遅ればせながらの事務所の課の新年会。男ばかり7人の課であるが、まとまりは素晴らしい。美味しい料理に、美味しいお酒。堪能しました。明日の現場仕事が心配ですが(>_<)。
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●試験場にいる時に、これだけは、と思って力入れて調査したグラフ。時期別施肥の影響を見たかったのだが、それらしい結果にはなったと思っている。凡例の季節前の-はマイナスを示し、その時期の施肥を行わない処理、という表記となっている。この中では、特に春肥と秋肥の効果差が回帰直線で現わされている気がする。本来は、ここから一歩進めて、N(全窒素)だけでなく、可溶成分(アミノ態)と不溶成分(蛋白態)の生育レベルでの変化を追いたかったのだが。タイムオーバー、やはり結果を出せない者は残れない厳しい現実。しかし、今だにこの事は自分の中では命題だと思っているし、それを誰かがやってくれないかな、が求めるところでもある。
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●今日の一冊。昨日に引き続きで申し訳ないが、磯淵猛著「一杯の紅茶の世界史」【2004年,㈱文藝春秋,¥680+税】。スモーキー紅茶の代表、ラプサンスーチョンが実は、武夷山の正山小種。それも=ではなく、まがいものが西欧に。いわゆる武夷山ブランドから派生した亜種である旨、ワクワク感のある文章が楽しくて。そう考えると紅茶はあくまで武夷岩茶(良質な半発酵茶)を起源とする何でもアリのお茶づくりの結果なのか、と思ってしまう。いまだに「萎凋」「発酵」の技術的本質はよく分からないし、突き詰めると現在の高級紅茶の主流になりつつあるグリニッシュ(緑を持った萎凋は進んでいるが発酵が弱い紅茶)は先祖返りの在り方なのかとも思う。そんな意味で煎茶、それも山間地における良質な若蒸し煎茶は本来的なお茶の在り方を反映しているのかもしれない。単純に自分の担当地域だから、という事ではなく。
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[ 2013/01/16 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月15日(火) 山は寒いわ、道は危ないわ、猿はいるわ、大変(>_<)

●三連休さぼり気味だったため、相変わらず仕事始めの日はきつい。今日は山の方へ現場調整のため、足を運んだのだが、昨日の冷たい雨の山での影響が不安で。山の上の方では昨日の雪の影響があるのを確認したが、幹線道路は何とか大丈夫で。しかし、降雪、降雨翌日の山の道はやはりこわい(>_<)。一方、道すがら、道路を堂々と横断する猿2匹を確認してしまった。住宅もあるこんな場所で、という事でやはり鳥獣害は山の農業にとっては深刻な問題である。
●時期別量の違いの影響。量的影響は一番茶においては、やはり40kg程度でプラトーなのだろうな、というか時期的な組合せ? 秋肥のマイナスはかなり影響性が高い、と考えるか、一番茶新芽への時間的レンジが長すぎると取るか。一方で、一番茶直近施肥の春肥の影響力は高い事を考えれば、直近の施肥効果はやはり侮りがたいのであろうか。土壌への固定、そして茶樹の吸収と代謝のシステムが実際どう新芽生育期と茶樹充足期で異なるのか。芽出し肥の意味合いの再考が必要になるのだろうか、やはり。
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●今日の一冊。磯淵猛著「紅茶の国 紅茶の旅」【2000年,㈱筑摩書房,¥700+税】。お茶の仕事を始めてから、緑茶に限らずで勉強しようと思い書物を探っていくと、紅茶関係の書物では、やはり業界の第一人者である磯淵氏の書籍へいってしまう。というか、磯淵氏の本は読んで面白く、また美味しそうな雰囲気を醸し出しているのが、読んでいていい。とはいえ、なかなか単行本では手が出ないので、文庫でそろえているのが実情であるが。最近、発酵茶という括りで紅茶や半発酵系のお茶の技術開発、生産、販路開拓を求められる場面では、昔読んだこのような本の中に取り組むヒントがあったりするので、やはり本は場所をとっても取って置くべきものである、と言いたい、家族に。
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[ 2013/01/15 ] お茶 | TB(0) | CM(0)

2013年1月14日(月) 成人の日である

●今日は成人の日。しかし朝から雨模様。昨日、街中でも着物姿の女性を見掛けたのは成人式が昨日という自治体が多かったため? 着物の他にも、日本の伝統美がほとんど形骸化しているのが現状であるが、様式美という形から入るパターンもあるため、喪失してほしくない物の一つである。夕方から隣組の御通夜の手伝い。地域によって香典の扱い等が違うのをやるたびに感じる。寒いためか最近御葬式が多い傾向にあり。
●昨日も掲載した枠重量-窒素含有量の量-量グラフ。グラフ自体は、時期別施肥削減処理の違い(年間数回行う施肥の時期別の施肥を削減し、時期的影響等を確認した試験)のものである。傾向としては生育後半に向かってのエンドポイント(限界値?)が見える、という事と窒素量自体の多少が生育後半において出る事。確かに植物的な生長量としては適切なグラフだと考えるが、やはり、お茶の視点に立つと今一つ分かりづらい感じ。特に生育初期における差がほとんど確認する事ができない点が、単純に枠重量と窒素含量の組み合わせで良いのか、と考えてしまうところである。しかし、グラフ自体は線を引いているだけで面白い。
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●今日の一冊。Joan Fontcuberta&Pere formiguera著、荒俣宏:監修、管啓次郎:訳「秘密の動物誌」【2007年,㈱筑摩書房,¥1,500+税】。いわゆる本物らしい話と写真付きの嘘っこ生き物図鑑であるが、やはり荒俣氏が絡むと博物学的に良い感じの図鑑要素を醸し出してくれるので、好きな本の一冊。本当は、この文庫版ではなく、単行本版も所有しているはずなのだが、探すと隠れるという本のありがちな状況で見つからないため、文庫版で掲載。ただ、単行本版に比べ掲載記事が増えているのが嬉しい。単行本発売時(1991年)に比べると登場する生物も如何にも作り物的なアラも目立つが、そこは御愛嬌。人はこんな物を見ながら、自然の不思議さを思い、夢を見るものである。
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[ 2013/01/14 ] 一般 | TB(0) | CM(0)

2013年1月13日(日) 温泉でリフレッシュ

●今日は家族で温泉へgo。島田の「蓬莱の湯」へ。炭酸温泉で手がすべすべに。その後は、同僚の評判が高い温泉傍の「めんや大喜」へ行き醤油チャーシュー麺を食べました。細麺で美味しかった。やはり、情報は口コミが一番正確なんだなぁ、と思う。
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●相関図を量(枠重量)と濃度(全窒素濃度)をplotして作るのが好きなのだが、これについては、濃度が-∞⇔y⇔∞ではなく、0⇔y⇔1に収束するため、本来的には、y=ax+bの回帰直線を引くべきではない。このため、報告書等実際の場面では、濃度については、アークサイン変換(角変換)を行い、それによるプロットから関係性を統計処理している。しかし、実際の濃度自体の変動帯が狭い事(ほぼ3%-8%の間にしかplotされない)等から、変化による明らかな差異はみられない(しかし、回帰直線等を引く場合は範囲内での比較という限定ではないため、それ以上の予測値へ与える影響が測れない事から不適切)。そんなこんなで、やはり量(枠重量)と量(全窒素含量)の比較でものを喋るのが一番適切だとの考えもあり、そんなグラフを作ってみたりしたのだが。グラフは窒素施肥量の違い(4処理)の3ヵ年(H17-19)のもの。しかし、このグラフを見ていていも、初期的には4処理で明確な差は見られず、その後、量的増加が処理によりストッピングが掛かる、また、ある一定量を境にフェイズが変化し、2次回帰的にプラトーに達したと思われる窒素量が枠重量増加に伴い増加傾向を示す(3次回帰に対応?)。これはこれで、植物的な生育変化の一つの変位点を現わしている可能性もあり、それが表面的現象として例えば、出開き度、あるいは開葉数、また成分的に可溶成分への転流あるいは移行のフェイズ変化等、もしかしたら、があるのかもと思わせてくれる。重量は増加しているので、その重量増加要因(芽重なのか芽数なのか。通常は芽重と考えるが)も重要だと思われるが。データは解析の仕方で面白い事を多々提供してくれる。しかし、枠重-濃度のグラフは変化予測値的な直線として回帰直線を捉えなければ、データ範囲内における処理比較としては、面白い傾向を示してくれるし、サンプル評価としては使えるものなのかもしれない、と迷いながらもこだわる点である。
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●今日の一冊。福岡正信著「自然農法 わら一本の革命」【1983年,㈱春秋社,価格不明】。農業に関わる仕事をしているため、色々な著作を読む機会がある。一方で、基本理屈が欲しい自分にとっては、怪しい技術が満載の農業現場においては、これはという出会いが少ないのも事実である。自然農法の実際、については色々な意味で可能性とそれ以上の信仰的な混在の区別が明確でないため、どうこう言う意見もないのだが、この本については、読んだ上で、福岡氏の信仰でない信念については敬意を示している。やはり、経験の上での理論構築、それをフィードバックしつつ、真実へ向かわないといけないと思う。価格についてはブックカバーを紛失しているため、購入時の値段記載が不明のためそう記した。単行本であるため1,500円前後だったと記憶する。
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[ 2013/01/13 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月12日(土) フェイズの変化

●正月明けのまともな仕事一週間、けっこうきつくて、やっとの休みの今日はすっかり寝坊モード。起きてもダラダラ。三連休とはいえ、隣組のお葬式があったり、慌ただしい日々になりそうだ。
●窒素施用量の異なる試験をやっていた時に書いてみたグラフ。出開き度の増加に伴い、全窒素含有率が減少する相関図であるが、どの処理においても70%出開き度を境にフェイズが変わり、出開き度増加に対する全窒素含有率減少率が高まる傾向を示した。図の点線はそのフェイズ変化を2本の直線で示したもの。70%出開き度というのは、作況園調査何かにおいても一つの摘採時期の判断基準に用いられており、やっぱり、茶芽における形態及び成分変化の指標なのか、とも思いつつ、そのままズルズルと放置。本当は検討してみるべきなのだが、まずは、出開き芽とnon-出開き芽の個体として上記のような比較をきっちりやらなければならないだろう。その上で速度論的解釈も踏まえて。しかし、過去文献においてもその点に明確に触れているものがないような気がするのは自身の勉強不足なのだろうか。現場においては、収量性と品質のバランスによる最大収益性が求められるが、この恣意的な事項は置いておいても、何か植物学的にこの出開き芽の割合というものに(確率論的に)意味があるのだろうか、と考えてしまう。なお、このグラフはエクセルで書いているため、今一つ美しさに欠ける、というか作図していて面白くない。
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●今日の一冊。Song S.Qian著,大森浩二・井上幹生・畑啓生:監訳「環境科学と生態学のためのR統計」【2011年,共立出版㈱,¥5,500+税】。R本、特に色々な例示データグラフが載っている本が好きで、次から次へ。これには「米国におけるライラックの開花日」に関する折れ線線形回帰モデルが掲載されており、前述のフェイズ変化の参考にもなると思った。しかし、如何にも専門書は値段が高いのがネックである。しかしグラフに魅せられてフラフラと購入し、辛い生活の日々に(>_<)。
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[ 2013/01/12 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月11日(金) ばらつきをどう考えるか

●昨日のお酒の余韻が一日足を引っ張り疲れて帰宅。やはり飲み過ぎは良くない。酒量コントロールが大事。
●グラフはH19に行った施肥量(N)の異なる二番茶期の枠重量-全窒素含有率の相関図。一番茶に比べて、どうしても二番茶ではデータのばらつきが大きくなる。それは芽揃いが悪くなる事が要因であると思われるが、単純に重量-全窒素含有率だけで考えてはいけないのかもしれない。重量の増加が単純に生育だと捉えず、その意味合いを何に求めるか。とりあえず、可溶成分と不溶成分を線引きするような調査をやれたら、と思っている。どの時点でフェイズが変化するのか、またその理由は何なのか。この事については、昨日の呑みの席でも、今日の仕事終わりの職場でも同僚等と話題になったのだが。それをやるだけの気持ちを持った人が、・・・、いない。
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●今日の一冊。結城浩著「数学ガール ガロア理論」【2012年,ソフトバンク クリエイティブ㈱,¥1,900+税】。理系だが数学は得意ではない。むしろ苦手。ガロアについても、その天才と群論、そして決闘に負けての若き死、と歴史には興味があるのだが、群論を理解しているかには、してないとしか答えようがない。数学ガールシリーズ1-4は、とりあえず、図書館で借りて読んで、この第5弾のみ図書館においてないので購入した。ミルカさんやテトラちゃんと勉強できたなら数学を好きになったかもしれない。でも、今の自分にとって、あくまで数学的なものは現象を説明するための手段だと割り切り、必要な事だけを利用する(数式も統計分析ソフトも)。だから、この本はあくまで小説的視点で読んでいる。それはそれで、面白い。
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[ 2013/01/11 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年1月10日(木) 怠業の日

●今日は飲み会のため、ブログは怠業(この言葉は、北大の久保さんブログで使われる。しかし、久保さんの言う怠業と私の言う怠業は天と地ほども違う)。
●しかし朝から呑んでいる訳ではないので仕事は仕事でやっている。とはいえ、車の運転時間の方が長い位の現場回りで関係機関調整。
●施肥の基本は「その土地から収奪したものを返してあげる」だと思う。そんな意味で収奪するものについて適切な判断が必要。また「土壌」というシンクでありソースであるものをどう管理しどう活用するかも露地栽培する作物については大事なことである。そんな意味で推定値であるが、茶園からの年間収奪量(10a当たり)とうね間土壌(幅&深さ30㎝)に含まれる各種成分について図化した。なお、土壌成分値については植物が利用可能な状態にあるものだけではない(イオン態、易分解、難分解、全てを含む)。これで考えるとよく微量成分うんぬんが言われる場面があるが、その物自体のあるなしではなく、利用できる条件づけをどうしていくかが重要であると考えるのが普通、ではないのだろうか。
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●今日の一冊。坂井輝久著「菓子ひなみ」【2007年,京都新聞出版センター,¥1,400+税】。365日の和の菓子暦。何と言っても、綺麗な写真ばかりで、全てのお菓子を食べたくなってしまう。視覚に訴える重要性を再認識させてくれる。飲みたくなるお茶、そのシーンも茶器も併せるお菓子も、一目で分かり、そのお茶が飲みたくなる写真集、誰かつくらないかな。
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[ 2013/01/10 ] 食・酒 | TB(0) | CM(0)

2013年1月9日(水) 収量-品質のベクトルはどこを向く・・・・・

●今日の仕事は運転手でした。その割に運転難しい所で、…、危なかった。でも美味しいお茶が飲めて一応の満足。一方で外的要因の色々な負担が心に(>_<)。今日3か所の茶生産者の所で飲ませてもらったお茶3種。
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左から、やぶきた深蒸し茶、玄米茶、おくひかり煎茶

●摘採というエンドポイントもそうだが、収量-品質とはどちらも無限大のベクトルがあるわけではないと思う。例えばH19一番茶時期に行った24処理(圃場箇所数3)、総サンプル点数857点を一つのグラフにする。ベクトルとして、枠重量も大きく、全窒素含有率も高いが可能ならば、理想であると思うが、その方向へアップする要因が24処理を比較しても明確ではない。逆に枠重量も全窒素含有率も低いは、無施肥(無窒素)がその傾向を示すが。やはり、生産限界値、プラトーを明らかにした上で、それの要因解析に持ち込む必要がある。例えば、枠摘み重量と最大にする適正芽数及び芽の形状、そしてのそれらの芽が含む成分値、とは・・・・。やれば面白いと思うのだが。
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●今日の一冊。嵐山光三郎著「頬っぺた落とし、う、うまい!」【2001年,㈱筑摩書房,¥820+税】。第3話「涙の茶漬け」の中に「羅芥(×サ→○山)茶」という創作?のお茶が出てくるのだが(本文内での説明「原種の玉露茶とも言うもので、栽培するときは室をかぶせる。中国浙江省渚山で明代に作った羅芥(×サ→○山)茶を、静岡の業者に栽培させたものだ。それ一缶で77万円」。お茶の量は「一缶で24,5杯淹れられればいいところ」という表現から80-100g程度?か)。あくまでお茶漬けが主役で、お茶は脇役なのだが、嵐山氏の文筆が如何にもありそうな情景を醸し出してくれるが秀逸。このような特別なお茶を作ってみたいものである。きっと、揉んでいる時に今までにない感動を与えてくれるだろうから。
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[ 2013/01/09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年1月8日(火) 戦略と戦術について銀英伝より学ぶ

●今日も昨日に引き続き現場回り。職場も遠いが、現場はそれと同じくらい遠いので、実質1日24時間のうち、1/6位は車の運転をしている事になっている。その割に運転が上手にならないのは意識が低いからなのか。今朝は冷え込みが強く、山へ行く途中の日陰の茶園はお昼位まで霜が融けてなかった。写真はそんな茶株の様子。
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●出開き度。調査に掛かる手間の割には興味あるデータが取れると思っている。茶芽のエンドポイントが止め葉を撃つ「出開き」という状態だと判断される。これにより、その時点からフェイズの切り替わりがあり、おそらく茶芽内の形態変化、内容成分変化等があるのでは、と思っている。良質なお茶を生産するためには、やはり出開き度が低い方が良いと考えられるが、ではどの程度がいいのか、というと明確な答えはない。絶対的には面積当たりの収量性と絡みが出てしまうし。一方で、出開かない茶芽にするための整せん枝法等もあるので(芽重型はその手法であると考える)、それを利用した上で適切な時期に適切な収穫方法で適切な状態の茶芽を収穫する事が必要であると考える。では、その適切とは何か? グラフは同一圃場(施肥処理を除く管理が共通)の出開き度変化の様子。いい加減なノンパラ3次式。ノンパラのfittingを高めるのは好きではないが、それなりの傾向が見えなくもないのが悩ましい。やはりAIC等できっちりモデル式の精度判定をするべきだと理解はしているのだが。さて、無施肥(0kg)により早く出開く、を示しているが実際は、生育自体が遅延するため、同日に比較すると0kg区もその他処理区も出開き度自体は大きな差はない。減少をどう捉えるか。
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また、次のグラフは同じ圃場、同じ施肥処理だが年次が異なり、H18一番茶収穫後、中切り更新を実施。見事に出開きが遅れる芽重型茶芽となっている。茶園の作り方、整せん枝の組み合わせ、目的とするお茶づくり。単語は並ぶがさて、どうしようか。
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●今日の一冊。田中芳樹著「銀河英雄伝説①」【1982年,徳間書店,¥720税込】。戦略と戦術の違いを明確に定義し、それを物語の中で平易に語ってくれたのはおそらくこの銀英伝が最初ではないのだろうか。仕事で戦略だ、戦術だ、という言葉を使う場面では、その思考の裏付けに銀英伝をリスペクトする自分が常にいる。その上で、やはり自由惑星同盟のヤン・ウェンリーの仕事に対する姿勢(用兵の天才なのに、軍人が嫌で夢は早期退役して年金暮らししながら好きな歴史研究をすること)と硬直化した組織における上司に対して明確にNOと言える姿にあこがれるもので、それを現実の仕事でまねて、失敗する場面が多々(抵抗勢力扱い)。ヤンのような上司がいたら、ついていくんだろうな、と思いつつ、数年に一度読み返す全10巻の銀英伝。お茶関係ないじゃん、という点については「ヤンの父親のお茶道楽と、ユリアン・ミンツが淹れる紅茶は最高」という事で許してもらいたい。
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[ 2013/01/08 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2013年1月7日(月) エンドポイントをどう捉えるのか

●さて、本当に正月休みが終わってしまった。今日から真面目に仕事頭に切り替えをしないといけない。しかし、寒いのは変わらず。今日から仕事始めの関係事業所も多く、半日かけて現場を回り、残り3カ月の年度内仕事の調整を実施。あっという間に3月になってしまうのは毎年のこと。
●茶樹の栽培等関連調査の場合、一般的に収量調査、というのが幅を利かしている。それは、同日にうねの何mかを収穫し(帯摘み調査ともいうが)、その収量とその茶芽状態を調査するもの(収穫する直前に枠摘みをして枠内茶芽状況を確認するパターンが主流であるが)。この調査の利点は、農家現場で言うところの「収量(反当たり)」というものが明確になるところ。あと、枠摘み調査の中で芽長や葉数という時間ばかり掛かる調査をして仕事をやった気になるところ。悪いところは、1点調査のため生育差の反映が難しいところ(出開き度や上でいう芽長や葉数が生育状況を反映していると判断する場合もあるが)、調査反復数が限られるところ(収量調査はせいぜい3反復が限界)。一度受け持った圃場が4処理に対して、2処理はその他2処理に比べ極端に生育が早く、同日調査では、絶対的に収量性が高くなる結果になっていて。そこから茶期間経時枠摘み調査という手法を始めたきっかけでもあるのだが。そんな圃場も10年分のデータをため込むとそれなりに関係がみえなくもない。が、グラフは単純に10年分のデータ(kg数は窒素施用量、Fは一番茶、Sは二番茶を示す)の10a(1反歩)当たり生葉収量の平均値。昔はこうして棒グラフに標準誤差を入れればいいぐらいに思っていたが、今見るとこのグラフ何も示していないし、何も語りかけてくれないと思う。それに収穫時点をエンドポイントとしてもそれに至る経緯は全く反映されない。
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とりあえず、データを点に置き換える。これだけで見えてくるものが全然違う。当たり前に同じように収量調査をやっているつもりでも(1点調査であるが)、これだけ同処理間でばらつくものをどう判断すればいいのか。現地試験でよくある100kgの生葉収量差があるから圧倒的に差がある、みたいな自信満々の技術員の話を聞く度に本気でそう思っているのかな、と悩んでしまう。
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併せて、全窒素含有率のグラフも。今までの多くの先達の方々は、この収量と全窒素のデータを並べて、それぞれが多いだ、少ないだ、というような語り方をしていたのだが。
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個人的にはやはり、このような置き換えをしたい。10点データの上、ばらつきが大きすぎて、直線のfittingも適切ではないが、ものすごく大雑把な傾向は示してくれる。それに基本「収量の増加に伴い、窒素含有率は減少する」という関係性は明確である。そして収穫時点をエンドポイントと考える場合、このグラフならそこに到達するまでの時間的経過を含めた妄想を膨らませてくる。窒素含有率≒品質とは言うつもりはないが、窒素傾向が一つの指針には成りえると思っているため、大きな意味でのスクリーニングとして捉えれば、年次により同一圃場においても、収量性等に差が見られる事は明白である。その上で、そこをスタートラインとして、その要因解析に入っていく事が必要ではないかと思うのだが。このように昔のデータを整理してみると色々と面白い。
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●今日の一冊。永田照喜治著「」永田農法おいしさの育て方」【2002年,小学館,¥1,500+税】。「永田農法」の名前は多分高校生の時に読んだ「美味しんぼ」で初めて知ったのだと思う。その後、就職してからその栽培法の思想に触れる部分はあったが、自分的にはお茶をやる上でのネタとしての活用を常に考えていたと思う。今でも思うのだが、何故乾燥の弱ストレスが根の生育を促進させるのか、という点で、まだまだやるべき手法へのネタ的発展性を持っているような気がするのだが。本自体はその他著書に比べても変な信仰も入らず、野菜栽培の参考図書としても十分使えるものであると思う。
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[ 2013/01/07 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月6日(日) 平均化、でもデータは見えないといけない

●今日は、映画へ行くとか。人混みは気持ちが折れるので苦手なのだが。
●映画は結局「ワンピースFILMZ」へ。もう3週間目のためか人も少なく、席も広くて。内容は、そつなく、テンポよく、でもサイドストーリーをここまで広げてやる必然性はあるのか、と思いながら、ワンピース、収束するのであろうか、と思うところ。グインサーガーも広げて広げて作者死んでしまったなぁ、と。[18:10]
●平成18年に現地茶園で同一管理者の3圃場の一番茶期経時枠摘み調査を実施。圃場による差は、その年の霜害の影響(特に圃場№1)と整せん枝処理状況の違い(圃場№2は前年中切り更新処理)と判断していた。
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●基本、枠摘み調査をする場合、自分は茶株上で3枠採取(南北畝の場合は東側-中央-西側、東西うねの場合は北側-中央-南側で採取)するのだが、グラフにする場合は3点データを平均化して1点データとして使用していた。その3点データを全てplotすると以下の図のようになる(数字は圃場№、eはEast:東側、mはmiddle:中央、wはWest:西側を示す)。
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●これを圃場別、採取位置別に分類すると以下のグラフ群に。圃場№2と№3の関係性は、比較論的には芽重型と芽数型の影響があると考えられるが、圃場により採取位置の影響の在り方が異なり、特に圃場№2においては、その他2圃場と異なり、東側枠の生育が中央及び西側枠より早く、他2枠と重量増加に伴う窒素含有率減少傾向が異なる点が面白い。多数点をサンプリングする頻度主義者なら(自分だが)、やはりそのallデータを視覚化し、それに基づいて平均化によるトレンド確認を図る基本を忘れてはいけないと再認識。
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●今日の一冊。金明哲著「Rによるデータサイエンス」【2007年,森北出版㈱,¥3,600+税】。多分、Rを知って初めて買ったのがこの本。開いたページに並ぶグラフの多様性にわくわくした事を覚えている。基本、Rのコマンドとグラフ、そして統計手法の簡潔な解説のみ、の本であるが、統計のなんたるかも知らなかった(今も分かりませんが)自分にとっては視覚で感じられる統計本というのはありがたい存在でした。今ならもっと丁寧な解説書は多分に出ていると思うが、個人的にはR本の中では好きな方である。なぜなら、グラフがたくさん載っているから。
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[ 2013/01/06 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月5日(土) 年次データをどう考えるか

●今日は、降雪予報が出ていた静岡だが、雪は降らなさそう。でも寒いため、こもって読書。これでまた月曜日からの仕事開始が嫌になるんだろうな。まだまだ年末に購入したお餅が残っており、朝は焼き餅を食べてお腹がやはり苦しい(>_<)。
●補正予算10兆円の大筋が決まってきたとのニュース。さて、現場はどう動くのか、動かないのか。
●年末に出した年賀状2通が宛先不明で帰ってくる。その二人からは元日に頂いているのに、見事なほど住所管理ができていない自分。寒中見舞いで出し直しをしないと(>_<)[17:00]
●茶樹は年に数回の収穫に伴い、枝条構成を含めた空間構成を変化させる(変化させざるを得ない)。これにより、毎年、茶樹の状態が同じにはならない。グラフは、同一圃場の3年間の一番茶期における枠摘み乾燥重量と全窒素含有率の相関図であるが、見て分かるように(グラフが良いのは、見て直感的に理解できるところ)、年次により枠重量の増加に伴う窒素含有率の減少の変化が異なるという点(グラフ左上→右上→左下の順番でH17→H18→H19の年次となっている)。これは、前述したように、年次により一番茶を生産する土台となる茶株面の枝条構成が異なる事に起因していると考えられる。特にH18の一番茶収穫後、二番茶前に中切り更新というせん枝処理を行っており、H18とH19では大きく枝条構成が変化する条件付けをしている(1月3日の2枚のグラフはそれを示している)。これを追求する事で、有限空間内における最大収量を得るための茶芽の構成要因、そのための茶株面枝条構築整せん枝技術確立が可能となると思うのだが。誰か、そんな調査をできる場を与えてくれないだろうか(>_<)。
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●今日の一冊。三中信宏著「系統樹曼荼羅」【2012年,NTT出版,¥2,800+税】。統計の世界を勉強していくと、北大の久保氏、そして農環研の三中氏に必ず中る。一度、教えを乞いたいと思いながらも自身の力量のなさに腰が引けてしまうのだが。お二人を知るに一番早道はやはり毎日書かれるお二人のブログを読む(過去記録も含めて)のが一番の早道だと個人的には思っている。当該本は、まずその図版の素晴らしさに感動してしまう。このような本は多分、荒俣宏氏の図版関連本以外では一般読み物(専門でありながら専門家以外も読みこなせる本)として販売される事はないだろう。その上で人類が異常なまでにこだわる分類という熱に中てられてしまう。赤塚不二夫のマンガ系統樹では、バ科にバカボンとパパが、そしてマジメ科にハジメちゃんが分岐されるが、赤塚マンガの傾向が見事に分類されている。人は分類し、整理をしたいんだ、と思う。
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[ 2013/01/05 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月4日(金) 仕事始め

●今朝は車の外気温計が-2℃を示して、静岡らしくない寒さ。そんな日が働き始め初日とは(>_<)。職場は正月明けらしくなく、脳味噌がヒートアップする事柄ばかりで気持ち疲れて帰宅。まだ通勤道路が空き空きだったのが救い。明日明後日がお休みなのも又救い。
●茶樹における一定面積内の収量性を考える場合に、その収量構成要因が茶芽の「数」なのか、茶芽の「重量」なのかは重要な要因であると思う。そこに起因して「芽重型茶園」「芽数型茶園」という言葉が存在し、「芽重型のお茶づくり」(近年、芽重型のお茶が品質が良いという嗜好があるようで)が現場で行われる風潮がある。一方で、芽重型と芽数型の定義は?と言われると何芽以上あれば芽数型茶園、一芽何g以上あれば芽重型茶園という数字的な定義はなく、あくまで感覚の世界で止まっている、と個人的には思っている(そうでない、という研究者の方もいるようだが)。個人的には、一定面積内の収量(あるいは品質)を最大にする最適茶芽の構成条件は何か、それに芽数、芽重がどう寄与しているのか、という事だと思うし、それを得るための限定空間内における茶芽をどう個芽+群落として捉えるかだと思う。とはいえ、この点における自身の知見は白紙に近いため、これ以上言及できないが、そんな研究調査をしてみたいとは常々思っている。グラフは、単純に点滴施肥区(drip)と慣行施肥区(normal:固形肥料のうね間施用)の芽数(y軸)と100芽重(x軸)の比較グラフであるが、同一芽重における点滴の芽数の優位性を示している。同一芽重の意味合い(≒同一品質?)は難しいところであるが、ある意味同一空間における占有性の高さが収量性に影響しているのかもしれない。どれだけ効率的に空間利用できる状態を作れるかが重要か。
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●今日の一冊。Peter Thomas著・熊崎実&浅川澄彦&須藤彰司訳「樹木学」【2001年,築地書館㈱,¥3,600+税】。一見均一に見える茶園は、10㌃(1000㎡)で大体1800-2000本の茶株で構成されている。そう考えた場合、茶樹調査に必要なのは、個としての茶芽評価とともに、茶芽、あるいは茶株を群落として捉える樹木学の思考、という同僚の示唆を受けて購入した本。樹木の在り方について幅広く多様な知識を与えてくれる。まだまだ学ぶ事が多い本である。
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[ 2013/01/04 ] 植物 | TB(0) | CM(0)

2013年1月3日(木) 年末年始休み最終日

●明日から仕事開始。今日は最終のんびり。朝の雑煮も最後だ。しかし、杵つき餅、何でこんなに美味いのだろう。日本人で良かった、としみじみ思う。
●肥培管理の影響は、という命題の一方で、形態的な影響は同じ畑でも毎年違う、という複雑な栽培管理効果が茶園にある。当該グラフは、年次の異なる一番茶の出開き度(一番茶の完全開葉状態芽の割合)の比較であるが、明らかに生長量(重量増加)に対して異なる軌道を示している。これ位あからさまだとグラフ作成者としては楽しく嬉しいのだが。一方で、全窒素含有率の変化は同一直線を示している。これらのチャ芽に違いはあるのか、が始めてのスタートだと思うのだが、そのスタートラインにさえ立とうとしない研究者(という名目の)がいかに多い事か。
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●今日の一冊。David Salsburg著・竹内恵行&熊谷悦生訳「統計学を拓いた異才たち」【2006年,日本経済新聞社,¥2200+税】。この本は久保拓弥氏のブログで知った「The Lady Tasting Tea: how statistics revolutionized science in the twentieth century」(久保氏が研究室のセミナー教材として使っているという書き込み)を勢いペーパーbookで購入したものの読み込みに挫折(>_<)。すぐに全訳が出たため購入したもの。ちょうど、統計分析を勉強し始め、stasticaを苦労して使いながら「統計なんて訳わからない」とぼやいてた頃、フィッシャー、ピアソン、テューキー、そしてベイズ等、分析の際の記号位の認識しかなかった方々の歴史を知って「統計学」というものに喰い付いた本。ナイチンゲールが円グラフの創始者等、へぇー、の小ネタも。基本、理系職場に身を置きながら頭の中は文系人間なのでこの本はありがたかった。全ての事象に歴史あり。歴史は面白い。一読の価値はあり。現在は徳間書店から文庫版も発売中なので購入も気楽に。
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[ 2013/01/03 ] 統計 | TB(0) | CM(0)

2013年1月2日(水) 色々なものをどう自分のネタとするのか

●お正月2日目。雑煮の食べ過ぎで消化しきれない胃が辛い。
●なぜブログの題名が「その日暮し」なのか。それは大学の時のサークルの共同日記帳があり、その題名が徒然草から取った「徒然なるままに日暮し」の「その日暮し」であったため(大学生とは所詮日々の暮らしにアップアップするそんなものだ)、それを引用。個人的には、現在社会人で「その日暮し」のニートではない。
●昨日と同じグラフで少し解説。茶園施肥については、たくさんやればやるほど良いお茶ができるという神話が流布しており、それが数十年もそのままダラダラと改善されないまま現場で実施されている状況がある。それが正しいかと言えば間違っているのだが、それを理解してくれるのは本当に少数。研究者でも未だ「多肥神話」教の人がたくさんいて話をしていてムカつく。グラフは茶園における窒素施用量の違いによって、面積当たり重量(20×20㎝枠摘み乾燥重量。3枠平均)の増加に伴い全窒素含有量の変化がどうなるかを調査したもの。窒素施用が40kgN/10aと54kgNでは回帰直線がきれいに重なる。データ点の数は126点。同様の調査を年次で3年間続けたが、全く同様の傾向であった。結局、量を増加させてもある一定以上ではプラトーに達し、重量と窒素の関係性への影響はない、ということ。でも、これがこのようなデータの取り方でない場合、見える現象としては生育差があったり、触った感じで違うという根拠のない話があったり、科学的でない話が満載なのが現場の状況。そんな中で、どう自分が思うところを証明していくかが、自分の仕事なのかな、と思うところ。
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●今日の一冊は、明石散人著「謎ジパング」【1999年,㈱講談社,¥648+税】。この第2章に「どこからやってきたのか日本のお茶」という題目で、日本のお茶の起源に関する知見が報告されている。日本古来のヤマチャ。そして、なぜ聖一国師が静岡のお茶の開祖となったのか。明石散人氏の書くものは、正規の論文ではなく、またフィクションとノンフィクションの狭間の部分で読者に問いかけるものであるが、その中から現場で取り組む私達が真実を見出す必要があるのだろう、と思う。というか、単純に読んでいて面白い本、という数少ないものである。
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[ 2013/01/02 ] 一般 | TB(0) | CM(0)

2013年1月1日(火) お茶を知りたい

●2013年元旦から書き始め。静岡で茶樹、お茶の技術的な仕事をやりながら、その中のまだ分かっていない真実を解き明かそうとしています。
●大好きなのは統計分析。でも、Rやベイズを勉強しながらも、使用するアプリはPrismで、いわゆるデータ点が多いと心臓がドキドキする頻度主義者なのですが。
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●でも、そんな日常に潤いを与えてくれる数々の本を紹介しながら、自分自身の思考もブログも日々成長させたいと思っています。
●今日の一冊。
 北大の久保拓弥氏の「データ解析のための統計モデリング入門-一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC」【2012年,㈱岩波書店,¥3800+税】は、R使いへの憧れと、データの在り方、というものを再認識させてくれます。データ解析始めるなら、まず、これを読みましょう、と言いながら自分が理解しきれてない悲しさ(>_<)。頑張らないと。
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[ 2013/01/01 ] 統計 | TB(0) | CM(0)